「ちょっとコレ冬獅郎くんの家に届けて来てよ」





「ぇ!?なんで私が・・・」





「この前お菓子もらってでしょ?それのお返しよ、早く行ってきな!」





「ぅ・・・」










家に帰ると玄関の前に母親が待っていて



いきなり紙袋を渡された


























Maybe you are right.

























「なんで私がこんな事・・・」










今日恋次先輩に言われたばかりなのに・・・



お母さんの馬鹿・・・






はトボトボ歩きながら冬獅郎の家へ向かう






とにかくコレ渡したら即行帰ろう



そうすれば冬獅郎に会わないで済むかもしれないし




































ピンポーン




































がインターホンを鳴らすとすぐに玄関に向かってパタパタと誰かが走ってきた










「あら、ちゃんじゃない、こんばんわ」










「こんばんわ、おばさん。あのコレお母さんが・・・」






は辺りをキョロキョロと見回しながら紙袋から箱を取り出す






「まぁー、別に良いのに、あ、ちゃんちょっと上がっていきなさいよ」



「へ!?」



「冬獅郎暇そうなのよー、お菓子持って行くから相手してやって!」






そう言って冬獅郎の母親はの背中を押し階段の前に立たせた






「宜しくねw」



「・・・は、はい;」






は断りきれず、溜め息を吐いて階段を上がった




































は何をしているだろうか




恋次先輩と・・・いるのか、メールでもしているのか




何をしていたとしても・・・とても気になる










自分の部屋のベットの上で寝転びながらそんな事を考えていた冬獅郎は


ふと雑誌の山に手を伸ばす










「・・・なんで俺こんなもん買ってんだ・・・//」










冬獅郎が手に取った雑誌




表紙の右端には 脱童貞男! と書かれていた










「こんなの早いっつーの////」




































ガチャ




































冬獅郎が溜め息を吐いていると行き成り部屋のドアが会いた




















「冬獅郎ー・・・」















「ぬぉっ////テメ、なんでいんだよ!?」






てか入る時はノックしろ!!!




冬獅郎は慌ててその雑誌をベッドの掛け布団の下に隠す






「ぁ、そっか、ごめんね;」






ボーっとしてたからノックするの忘れてた;




はえへへと笑って部屋の中に入る




















「・・・で、どうしたんだよ;」






冬獅郎は上半身を起こし不思議そうにを見る



は頬を掻くとおばさんがね・・・;と呟いた






「はぁ・・・、まあいい、座れよ」






冬獅郎は自分の隣に座るようにベッドを叩く



その行動に少し躊躇ったもののはそれに従った




















「「・・・・・・」」




















座ったのは良いものの、二人は何を話して良いのか分からず沈黙した


少しして、冬獅郎とはお互い何かを決心したように口を開く





















「「あのさ」」




















その声は重なりお互いに顔を見る






「何?冬獅郎」




「ぃや、お前こそなんだよ;」






冬獅郎は先にに言わせようとしたが



はやっぱいい、と言って黙り込む



仕方なく冬獅郎は口を開いた

























「お前って・・・、本当に恋次先輩の事好きなのか・・・?」






























「ぇ・・・?//」










ああ、何聞いてんだろうか俺は・・・




冬獅郎は言ってから心の中で後悔する


しかし、の方は顔を真っ赤にして俯いた






「・・・・どうしたんだよ」




「なんで・・・、冬獅郎はそう思ったの?」






私はそんなに顔に出ているのだろうか



本人にもわかるくらい・・・






「そう言ってた奴がいるんだよ」






雛森が・・・な





冬獅郎はを横目で見ながら言う










「・・・・;私・・・、恋次先輩の事好きだよ?;」










こんな状態で冬獅郎に好きだってバレたくない


私は恋次先輩がいるんだから







はそう思い苦笑しながら冬獅郎を見る



しかしその瞬間、は冬獅郎を見て顔を真っ赤にした






冬獅郎は真っ直ぐの目を見つめ、とても真剣な顔をしていたからだ






「ならなんで俺の部屋なんかに来るんだよ」



「だってそれはおばさんが・・・;」



「そんなのいざとなれば断れるだろ?」






は反論が出来ず黙り込む


少しして、冬獅郎はごめん・・・と消えるような声で言う










「ちょっと言い過ぎ・・「ねぇ、冬獅郎、部活の時言った事は・・・本当なの・・・?」









本当はこんな事聞きたくない



もし、もし肯定されたら絶対私の心は揺らぐから



寧ろ、恋次先輩とは・・・別れてしまう















「・・・・・・・・本当だ」















最後に、に冗談だって言われた言葉は、実は本当だった















冬獅郎は耳まで真っ赤にしながらもを真っ直ぐ見つめはっきりとした口調で言う




































「・・・・・ぅそ・・・」















「今の俺に嘘言う余裕なんかねぇよ//」




































冬獅郎はそう言うと一気にに近付き


それに吃驚して離れようとしたの肩を掴みそのまま押し倒した





































の事が好きだ」




































息を・・・上手くする事が出来ない















大好きで、でも付き合う事はできないと思っていた相手が










今、目の前・・・あとキスまで15センチという距離にいる










きっと今私の顔は真っ赤でタコみたいだろう




































「ゎ、私・・・////」




の事が好きだ・・・っ、お前は・・・はどうなんだよ」






冬獅郎は少しずつ距離を縮めて行く















「ゎた・・し・・・・は・・・・////」















言ったら今までの事が全て水の泡だ










恋次先輩を・・・悲しませてしまう










でも・・・・、止まらないよ////






























「冬獅郎の事が・・・す・・「ちょっとー、開けるわよー開けたわよー。・・・・ぁらvお邪魔だったかしら」






























の返事があと少しで聞けるという所でノックなしに冬獅郎の母が菓子を持ってドアを開けた



はその場で硬直する



冬獅郎は・・・眉間に今まで見た事もないぐらい深く皺が刻まれていた

























「邪魔すんじゃねぇよッッ!!!!」


























---END---

また微妙な所で終わらせたな自分!!!!(満足な笑み

獅馨哉こういう次回が気になるようなの大好きです!!!

それとまたこんな変な所で切っておいて中々更新しないとか・・・



ムフフフフ。(死んだ方が良いよお前



今回長くなっちゃったなー;;失敗失敗。