折角両思いになれたと思ったのに
どうしてみんなは認めてくれないの?
どうして、こんな気持ちにならなきゃいけないの?
Don't be so mean to me.
冬獅郎と両思いになってから一週間
幸せだった
でも
その幸せはすぐ消えてなくなった
「ちょっとさん来てくれる?」
あぁ、まただ
嫌だ、本当は行きたくないし、話したくもない
でもその後が怖いからそんな事出来ない
「・・・はぃ」
は小さく返事をし、席から立ち上がった
するとの両側に何人かの女が立ち
全員で教室を出て行った
「ねぇ、またさん先輩達に連れて行かれちゃったよ」
「最近多いよね〜、あれでしょ?恋次先輩と別れたから」
「そうそう、恋次先輩って同学年でモテてるからね」
「優しいしねー、てか付き合うってだけでも先輩達めっちゃ怒ってたよね!?」
「うん、ウチの部の先輩達とってもさんの悪口言ってたし」
「それで尚且つから恋次先輩をフッたんでしょー?」
「「「怒るに決まってるよねー」」」
が教室から出て行くと
そう女子達が言った
「アンタ調子乗ってんじゃねぇよッ!!」
「い゛っ;;」
は校舎の裏に連れて行かれ
着いたと途端に髪を引っ張られた
「何テメェから恋次の事フッてんだよ」
「てか恋次は元々アンタの事本気じゃなかったしね」
そう言って女達は笑いながらの顔を覗きこむ
は自分の顔を覗きこんできた奴を睨み付けた
「・・・何その顔、ムカつく」
一人の女はそう言って、の頬を叩いた
はその場にしゃがみ込み
叩かれた所を手で押さえた
「ふん、もう恋次に二度と近付くんじゃねぇーよ」
「行こ行こ、授業始まっちゃう」
その姿を見た女達はクスクスと笑いながらその場から去って行った
はそれを見送り、ゆっくりと立ち上がる
なんで私がこんな目にあわなければいけないんだ
恋次先輩が本気じゃなかっただなんて、本当に本人がそう言っていたの?
それにしても、頬が痛い
保健室に行ってから授業に出よう
転んだとでも言えばいいだろう
そう思い、はヨロヨロしながら保健室に向かう
その途中、が保健室に向かおうと階段を上っている途中だった
「死ね」
といきなり後ろから誰かに腕を引っ張られ
は階段から転落した
「日番谷くんと付き合ってんじゃねーよ、アンタじゃ不釣合いすぎ」
女の声でそう言う言葉が聞こえたが
はそれが誰だか分からず
自分を落とした奴が分からないまま気を失った
---END---
どうしてもヒロインを一回はどん底に突き落とすね、獅馨哉は。