誰がにあんな事をしたんだ










階段から落とすなんて















打ち所が悪ければ・・・が死ぬ可能性だったあるのに


























Who do you think did it?

























ここ最近、が恋次先輩と別れて



俺と付き合いだした頃からだ










の悪口や、変な噂が言われ始めたのは





































「ねぇ、さんってさ、まだ恋次先輩と付き合ってるんだって!」




「うっそー!?日番谷くん可哀想じゃん!!」




「ねー、でも絶対直捨てられるって二人に!」











たまたま廊下を歩いていたら、そんな女子達の話し声が聞こえた










何勝手に想像してやがるんだ


俺がを捨てるわけがない








とても腹が立って、その女子達を睨んだ






するとその女子達は俺の視線に気付いたのか


慌ててその場から去っていった




















俺はその姿を見ていると、後ろから急に肩を叩かれた










「日番谷くーん」










「どうしたのそんな怖い顔してー」




















こういう女が一番ムカつく




















後ろから声を掛けてきたのは



しっかり化粧をして


馬鹿みたいにスカートを短くしている女子生徒2人





何がしたいのか分からない、その服装と無理に語尾をのばす口調










「あのねー、こんなこと本当は言いたくないんだけどぉー」




「日番谷くんが付き合ってるって子ー、全然良い噂聞かないよぉ」




「なんかいろんな男達騙してるっていうしー」




「そうそう、全然可愛くないくせにねー「だからなんだよ」










俺からしてみりゃ、お前らの方が可愛くねぇ










「ぇ;だ、だからって子と・・「そんなことお前等に関係ねぇだろ」




「そ、そうだけどぉ」




「勝手に入ってくんじゃねぇよ」










今のはちょっと言い過ぎだろうか



でも自分の彼女をああも馬鹿にされたら誰だってキレるだろ?






俺は女子2人にそう言うと教室に向かった




































「ぁ、おい日番谷!」










教室に入ったと同時に、


俺はクラスの男子に話かけられた


本当は今誰とも話したくないのだが






「お前の彼女・・・、だったよな!?って」



「あぁ、そうだ」






だからなんだ?


お前までの悪口を言うのか?


女だから我慢したが、男なら容赦なく殴る















「なんか怪我したらしいぜ?今保健室にいるとか・・・」















「!?」



「ぉ、おい日番谷!;もう授業始まるぞ!?」



「先生に具合が悪いから保健室に行って来るって言っといてくれ!!」



「ぉ、おう」















一体何があったんだ






俺は勢い良く地面を蹴り教室を出て行った


階段を下りていると、授業の開始を知らせるチャイムが鳴った














































ッッ!!」






























「冬、・・・獅郎」

























今まで学校内でこんなに必死に走った事はなかった


保健室ってもんはこんなに早く着くものだったんだな






俺は勢い良く保健室のドアを開けた










「大丈夫かよ・・・、恋次先輩・・・」






そこには額にガーゼを付けて、ベッドで寝ている


今あまり会いたくなかった恋次先輩






「ぉ、おう、・・・ぁ、じゃあ俺行くわ」






恋次先輩は気まずそうな顔をして俺に挨拶をすると


にそう言って俺の方、保健室のドアの方へ歩いてきた










その時の恋次先輩の眼差しに、とても腹が立った


腹が立ったのは、恋次先輩でなく自分に










「・・・大丈夫か萌夏」




「ぅん」




「どうしたんだよ一体」






俺はに近付き額のガーゼを見ると溜め息を吐いた











「階段から落ちたの」



「額の傷は平気なのか?」



「うん、痛いけど平気」










の顔に傷を付けてしまった



その傷はちゃんと痕は消えるだろうか















でもまず一、なんで階段から落ちたんだ?




もしかして・・・















「・・・・こんな事言いたくねぇんだけどよ・・・」




















「何?」




















「誰かに落とされたんじゃねぇよな・・・?」




















「・・・・」















俺がにそう尋ねると



は身体を震わせたのがわかった










「・・・・図星か・・?」










「ち、違うよ!自分で落ちたの」




「嘘吐くなよ・・・」









俺はのベッドに座る










「この頃、お前の悪口ばっかり聞く・・・」









「ぇ・・・?」



「お前、苛めにあってるだろ」
















俺がそう言うと、が泣きそうな目をした



俺は今までなんで何も行動できなかったんだろう















「守ってやれなくてごめんな・・・」




















「ううん・・・」










「・・・・誰が、こんな事したんだ」










「わかんない」

























わかったら、俺はそいつを絶対殴るだろう



殴るだけじゃ、すまないかもしれない































絶対に許さない










絶対に見つけ出してやる










俺は心の中でそう誓った




















---END---

冬獅郎視点!!!!

なんか冬獅郎の視点で書くのって久しぶり・・・?