「おはよーございまーす」




「あらちゃん、ゴメンねぇ、冬獅郎まだ部屋で寝てるのよ、起こしてくれる?」




「またですか」




小さく溜息を吐きながらも私は冬獅郎の寝ている部屋へ向かった


























sigh

























「なんで私がこんな事をしなくちゃいけないのよ」










部屋へ向かうために階段を上がる


上がりながらそんな事をぼやいてみるものの


頬は緩んでいる















私と冬獅郎は家が隣で幼馴染


だから小さい頃からずっと一緒にいた










まさか、こんな奴に恋愛感情持ってしまうなんて





一生の不覚




















「ちょっと冬獅郎いい加減に起きなよ」










は冬獅郎の部屋の前に着くと勢い良くドアを開けた


冬獅郎はまだベッドの中で布団を被って寝ている





「私まで遅刻しちゃうんだけど」





は冬獅郎の姿を見て呆れたように肩をおとす


仕方なく冬獅郎に近付き身体を揺すった





「ん・・・・っ」





が数回冬獅郎の身体を揺すると


冬獅郎は眉間に皺を寄せ目をゆっくりと開けた





「あ、起きた?」



「・・・?」



「早く支度しないと遅刻だよ」



「今・・・何時」





冬獅郎はまだ眠い目を擦りながらに尋ねた










「8時」










「そ、わかっ・・・はぁッ!?」





8時ィ!?!?





冬獅郎は勢い良く起き上がり


近くにあった時計を掴んだ





「そ、だから早く支度し「なんで起こさねぇんだ!!;」





これじゃ遅刻しちまうじゃねぇか!





冬獅郎は時計を放り投げの頭を叩いた





「いたっ;何すんのよ!」





アンタがちゃんと起きないのがいけないんでしょ!!


私悪くないじゃん





は叩かれた所を右手で押さえながら


左手で冬獅郎の頭を叩いた





「うるせぇな、着替えるから出てけ」



「アンタの裸なんて見慣れ・・「いいから出てけ!//」





冬獅郎は頬を染めながらの背中を押し無理に部屋から出した





「もー、玄関で待ってるからね」





は溜め息を吐きながら階段を下りた


その途中顔がみるみる熱くなるのに気が付いた















「は、恥ずかしかったー//」















階段から下り終わると目の前にあった鏡を見て頬を手で撫でる





よく冬獅郎の部屋で我慢できたな自分・・・


こんな顔絶対見せられない










「あらちゃん、どうかしたの?」










「ひっおばさん;;」





が鏡を見ていると後ろから冬獅郎の母親の声がした





「顔赤くない?風邪?」



「ぃ、いや違います!!今日暑くて」



「そうかしら?;」





は両手を胸の前で振り慌てて鞄を持ち靴を履いた




















---END---

何故だか初連載。Believeのように続くだろうか・・・((汗