私はもうこれ以上つらい事はないと思ってた










これからは逆に、いろんなことが解決して、良くなるって信じてた

























でも
























それは大きな間違えだった















そしてもうそれは、止められない


























All eyes were turned fixed on me.

























「ねえ、私が学校行ってない間に何か変わったことはあった?」










登校中、今度は私からもぎゅっと手を握り、手を繋ぎながら歩く






私が学校を休んでいたのは一週間


もしかしたら何か変わっているかもしれない










「ぁ・・・、いや、俺も学校行ってねぇからわかんねぇ・・・;」




「えっ!?行ってないの!?冬獅郎は今まで無遅刻無欠席だったのに」






は吃驚してその場で立ち止まった










「行く気がしなかったんだよ」










冬獅郎は立ち止まったの方を振り向いてそう言うと、


の手を少し引っ張って歩くようにと促した






「そっか・・・そんな日もあるよね」






本当は違うってわかったけど、折角冬獅郎が私を気遣ってくれたから


私は何も言わないで再び歩き出した



















































「あっ、ちゃんだ」




















数分後、と冬獅郎は無事学校に着き、昇降口で上履きに履き替えていた










「あ、桃ちゃん・・・」










は後ろから声を掛けられ振り向くと、そこには桃の姿が






「おはよ!それにしても、随分休んでたね、大丈夫?」




「ぅ、うん、平気だよ」




「無理とかはしないでね」




「うん、ありがと」










桃ちゃんの、顔を直視することができなかった





私の変な態度に気付いたのか、


一足先に上履きに履き替え終わっていた冬獅郎が私の手を握った










「あ、日番谷くんもおはよう」




「あぁ」






桃ちゃんは上履きに履き替えると、冬獅郎の姿にも気付き話しかけた


それに冬獅郎は呆気ない返事を返し、を連れて歩き出した






「そういえば、日番谷くんも休んでたよね?どうかしたの?」






冬獅郎とが歩き出すと、桃もの隣に並んで歩き出した






「風邪引いてた」




「そっかー、ちゃんも日番谷くんも大変だったね」




















桃はそう言うと、それから何も言わなくなった














































三人は教室の前まで辿り着く




















そして、冬獅郎がドアを開けと一緒に教室に入った瞬間、





















一斉に教室内にいた生徒の視線が集まった






























「・・・・・・どうかしたのか・・・?」




















その異様な雰囲気に耐えられなくなった冬獅郎が周りの生徒に尋ねた






「ぁ、いや、なんでもねぇよ!;それより日番谷久しぶりじゃん!」




「ぁ、あぁ、風邪引いてたんだよ」






冬獅郎の近くにいた男子生徒がそう答えると、


少しずつ元の様に生徒たちは各自騒ぎ出した






その様子をみてはほっとし、


自分の席に向かおうとすると・・・・・・異変に気付いた




































「ちょ、ちょっと何これっ!」




































がそれを声に出す前に、の近くにいた桃が声を上げた


その声に冬獅郎が反応をする




































「ひどい・・・何これ・・・・」









































桃はの席があるところまで行き、の使っている机を撫でた




































の机には、油性ペンや彫刻刀で色々なことが刻まれていた






























「なんだよ、それ・・・」




















冬獅郎はその場に鞄を置いて急いでの机の所まで行った


は自分の机に近付く事が出来ず、その場で必死に泣くのを我慢していた














机には、落書きや、暴言、冬獅郎との関係についてまで色々な事が書かれ、彫られていた





































バカ、




















ブス




















とくに可愛くもないくせになんで日番谷くんと付き合ってんだよ




















一生学校くんな!




















死ね




































冬獅郎は一つ一つに目を通し、次第に拳をきつく握り、肩を震わせた































「・・・っれだよ」










「日番谷くん・・・?」















冬獅郎の横で薄っすら涙を溜めていた桃は、冬獅郎の異変に気付き話しかけた

























「誰だ、誰だよこんなことしやがった奴は・・・」

























冬獅郎が周りの生徒を睨みつけながらそう言うと、教室内が再び静まり返った









































「誰だって聞いてんだよッッ!!!!ふざけんなッッッ!!!」









































冬獅郎は荒々しく声を上げると、の元へ駆け寄った





















、大丈夫だからな?ちょっと職員室行こうぜ」










「・・・・・っ・・・」




















冬獅郎がの顔を覗きこみながらそう言うと、


はずっと我慢していた涙を零した




















冬獅郎は生徒達を睨みながら、の手を引き教室から出て行った




















---END---

うわー、とうとうやっちゃったー、イジメネタ。




2006/12/4