「よっ!!」






「あ、冬獅郎ーおはよー」






























朝8時、もうこの生活が何日続いているだろう






























「今日は学校行かないの?」





「あぁ、今日は移動の授業が多いからな」















冬獅郎は私の部屋に入ってくると、


少し大袈裟にベッドの上に腰を下ろした


























unpardonable reality

























「冬獅郎くんおはよー、朝ご飯は食べた?」











冬獅郎が座ったのとほぼ同時に部屋のドアが開き、お母さんが顔を出した








「あ、はい、もう食いました」




「そうー、じゃあ飲み物持ってくるわね」




「あ、お母さん私がやるよそんなの!」








私は冬獅郎との時間を邪魔されたくなくて、立ち上がり母親を追って部屋を出て行った



















































もう、が学校に行かなくなり始めて一週間以上経つ
















は泣かなくなり、前の様に明るくなった





のお母さんも事情を理解してくれて、怒らない










俺も学校に行くのを止めようと思ったが、がそれを許さなかった










「冬獅郎はちゃんと学校行って!」と俺が学校に行かないと言った時、泣きながら言われた



冬獅郎は頭良くていい学校に行けるはずなのに行けなくなっちゃうから、と



俺はそんなのどうでもいいのに、泣かれてしまったらもうそれ以上言えなかった








でも俺はこうやって時々休むから、推薦では既にいけない





































まあ、そんなのはどうでもいい









































それよりも、俺は学校が許せない









































に言われているから行っているものの、本当は行きたくない

























のあの机に書かれた机は、俺が学校に行った時には変えられていた



雛森にどうしたのかと聞いたら、俺とが帰った後に、生徒達が急いで違う物に変えたらしい




















俺は先生にのことを話した




















でも、信じてもらえなかった




































理由がない、と




































机を探したが何処にもなかった
















雛森も、俺と一緒になって先生に訴えたが駄目だった






















先生がこれ程醜く、酷い存在とは思わなかった



悔しかった




















でも、に話すと「仕方ないよ」と、頼りない笑みを見せながら言った


先生達も理由がなかったら動けないよ、と言った


























は辛くはないのだろうか




















いや、辛くないわけがない





















人生で少しの間しかない、時間をちゃんと過ごせていないのだから












































































「冬獅郎お待たせー」










「ぉ、おう」




「どうかしたの・・・?」








冬獅郎がそんなことを考えていると、カップを2つ持ったが部屋に戻ってきた










「いや、なんでもねぇよ、眠くて寝そうだった」




「あは、ちゃんと寝なきゃ駄目だよ冬獅郎ったらー」















は笑いながら冬獅郎に持ってきたカップを1つ渡す










中味は、淹れたてのアップルティーだった




















---END---

獅馨哉、アップルティー好きなんです。美味いス。