あたしたちは
小学生の最上級生になった
つまり6年生
しかもシロちゃんとは6年間も同じクラス☆
まぁ、小さな学校だからクラスの数は少ないからだろうけど
小4の時に拾った猫も
あたしたちと同様に大きく育っていった
そして今日もあたしは
クロに会いに来た
という口実でシロちゃんの家に来ていた
「ねぇシロちゃん、もうあたしたち来年で中学生だよ!早くないですか!?!」
「あーそうですね、っていうかいい加減そのシロちゃんって呼ぶの止めろよ」
「なんで?別にいいじゃん、今更日番谷くんなんて呼んだら変でしょ?」
「あーそれは止めろ、キモいから」
「何それ、ショック。じゃあ何て呼べばいいの?」
「普通に呼び捨てでよくね?」
「…えっ………と、と、うしろ、う…でいいの?」
「あぁ、俺はそれがいい」
「……じゃっ、じゃあこれから冬獅郎って呼ぶ!!!///」
「…なんでそんな勢いあんだよ…」
「う、うるさいな!冬獅郎が変なこと言うからじゃん!///」
「は?俺なんか言ったか?」
「知らない……あ、そうだ!」
「ぁ?」
「中学のクラス発表の日さ、一緒に見に行こうよ」
「…お前女子と行けよ」
「なんでー?家近いし、どうせ見に行くでしょ?いいじゃん」
「まぁ……別にいいけど」
「なら当日にね!」
「まだ先の話だけどな」
***
「ということでその当日になりましたー!」
「漫画やアニメ並に早いな展開」
「そこツッコまないよ!」
「あーはいはい」
てなわけで、
もうすぐ中学校に入学する2人
今日はクラス発表
自分が何組なのか中学校の体育館前に貼ってある
それを見に行く2人の姿があった
「何組かな〜♪」
「…あ、俺3組だ」
「あたしはぁーっと…あ、」
「何組だったよ?」
「あたしも3組だ」
「……マヂ…」
この時あたしは
ホントにホントにホントに
運命の赤い糸とか
そんな運命論を信じた瞬間だった
滑稽なことかもしれないけど
心の中であたしは
マァアヂで嬉しくてガッツポーズしてたかも
その帰り道
「ねぇシロちゃん」
「おい、お前呼び捨てで呼ぶんじゃなかったっけ?」
「あのね、いきなり変なこと聞くけど、運命の赤い糸とかって信じる!?!」
「……女子ってそういうの好きだよな」
「いいから答えてよ」
「……俺はぁ、まー信じる、かな?」
「だよね、…」
小さく呟いたあたしの声が冬獅郎に聴こえたかは分からない
顔が緩んであたしは笑ってた
あたしの小指からある赤い糸が
あたしの隣にいる人と繋がっていればいいな
って思った
漫画のヒロインだってこんなこと考えるよね、
黒い糸、青い糸、白い糸、
赤い糸、運命論