「ねぇ、聞いた?」
「あー、あの二人でしょ?」
二人が付き合うことは
直に校内中に広がった
How does it feel to be the father of a bride?
「ちゃん!あの噂は本当なの?」
「ふぇ!?何桃ちゃん;」
あの後、私は恋次先輩に抱きしめられて
少ししてから二人で学校を早退した
教室に鞄を置いたまま
財布はポケットの中に入っていたから、二人で町を散歩した
夕方家に帰ったら、表札の前に冬獅郎が立っていて
なんだか不機嫌そうに私の胸に学校に置いていった鞄を押し付けて帰っていった
「阿散井先輩と付き合ってるの!?」
「え゛;」
さっきから変な視線が向けられてると思ったらこれか・・・
ははぁ、と溜め息を吐き辺りを見渡す
辺りは数人の女子がコソコソとを見て話している
こういうのって広がるの早いんだよなぁ・・・
もう冬獅郎も知ってるのかな?
「で、本当なの?」
桃はの両頬を両手で挟み自分に向けた
「ぇー・・・っと、うん//」
「日番谷くんはいいの?」
「え?;」
は桃の発言に肩を震わせる
「な、なんでと、冬獅郎が出てくるの!?;;」
「あれ?違うの?まぁ、違うならいいんだけど・・・」
桃はそう言っての頬から手を離した
「ま、これから阿散井先輩と幸せにね!」
「ぅ、うん;」
桃はの肩をぽんっ、と叩きから離れていった
「さぁーて、日番谷くんはどうするんだろ」
そういえば、今日は珍しく冬獅郎と学校へ行かなかったなぁ
は授業中外を見ながらそんな事を考える
朝、私はいつもの様に冬獅郎を迎えに行った
でも冬獅郎はもう学校に行っちゃったみたいで
私は一人で学校に行った
別に時間は遅くなかったのに
今日は朝練習もなかったし
冬獅郎に、何かあったんだろうか
「・・・・ねぇ、冬獅郎」
は気になり、隣で真面目に授業を受けていた冬獅郎に話しかけた
「・・・・なんだよ」
冬獅郎は顔を動かさず黒板を見たままに返事を返す
「あのさ、今日なんで先に行ったの?」
「・・・・・」
が冬獅郎の顔を覗き込もうとすると
冬獅郎は慌てて顔を逸らす
「ねぇ、冬獅郎?」
今、顔を逸らした・・・よね;
「・・・職員室に用があったから早く行ったんだよ、置いてって悪かったな」
「なんだ、そうだったんだぁ」
冬獅郎はぶっきらぼうにそう言うとは胸を撫で下ろした
「明日は一緒に行けるんでしょ?」
「お前まだ俺と一緒に行く気なのかよ」
「ぇ?」
「お前は恋次先輩と付き合ってんだろうが」
俺といつまでも一緒に登下校してたらまずいんじゃねぇのか?
「なんだ、冬獅郎も知ってたんだ;」
冬獅郎は、知ってどう思った?
「当たり前だろ;あんだけ噂してんだから」
「だよね;;」
なんか、思ってくれたのかな・・・?
「じゃあ、恋次先輩に聞いてみよ」
はニッと笑うと視線を黒板へと移した
その姿を冬獅郎は複雑な気持ちで見ていた
「日番谷くんっ!」
「っ!?・・・な、なんだ雛森か;」
「なんだってなによー」
桃は休み時間になると後ろから冬獅郎に近付き声をかける
は恋次の所に行っている時だった
「別になんでもねぇよ;」
「ねぇ、ちゃんの事気にしてるでしょ?」
「はぁ!?」
桃の言葉に冬獅郎は眉を顰める
「なんでだよ」
「だって今日だって何も用がないのに早く一人で来てたじゃない」
「・・・・;;」
冬獅郎は気まずそうに顔を逸らす
「日番谷くんって、ちゃんの事好きなんでしょ?」
「ばっ////んな訳ねぇだろ!!」
冬獅郎は急激に顔を真っ赤に染め反論する
「ふふ、図星だね」
桃は楽しそうに片手で口を押さえながら笑う
「これから頑張ってね、シロちゃん」
「違うって言ってんだろ、ってかシロちゃんって呼ぶんじゃねぇ//」
冬獅郎は桃を睨みつけると
熱くなった頬を自分の手で撫でた
---END---
How does it feel to be the father of a bride?
お嬢さんをお嫁にやるのはどんなお気持ちですか?
日番谷くんは・・・実は・・・!!みたいな感じです。
久しぶりの更新!!!お待たせしてすみません!!