先生から貰ったシャーペンを握り締めて















私はトボトボと帰宅路を歩く




















しっかりと感じられるシャーペンの感触と

























しっかりと深められていく先生への想い


























先生に私の届かぬ想い

























でもそれと同時に









どんどんと不安になってゆく









いつか私は壊れてしまうんじゃないかって












先生のことが好きすぎて




















「ただいまぁ・・・」




















は鞄から鍵を取り出し、2つの鍵穴に順番に鍵を入れ回しドアを開く















家にはいつも誰もいない




親は共働きで、兄がいるけどもう何年前かに出て行った




だからいつも長い時間家は私だけ




もう慣れっ子だけど、時々とても寂しくなる















は靴を揃えて脱ぐと、そのまま自室へ向かった




自室の部屋に入ると床に落とすように鞄を置いて


部屋の端に置いてあるベッドに飛び込んだ




















苦しい、




悲しい、




寂しい、




















そんな感情が私を支配する





シャーペンを貰って嬉しいはずなのに


何故か悲しくなる










「なら言えばいいじゃない・・・」










私しかいない部屋で、そう呟く










私は私に問いかけた


だから返答はすぐわかって















「無理・・・・」















無理なの










どんなに告白ということを考えても、一歩踏み出せない


それは大きな歳の差が邪魔をするのか


それとも、ただ私に勇気がないのか



きっと両方なんだろう




















はぎゅっと枕を胸に抱きしめ、ぐっと目を瞑った





































どんなに想ったって

























私に勇気がなければそれは叶いっこない






























ほんの少し






























ほんの一握りでもいいから




































誰か私に勇気を下さい




















--END--

ちょっと情緒不安定、みたいな?(聞くな