目がものくそ腫れるんじゃないかってくらい
泣いて泣いて
思いっきり涙を流した
この時ほどクラスが違ってよかった、
と思うことはないと思う
あれから気まずい雰囲気が続いた
毎朝一緒に学校へ行っていたことも止めた
そのため冬獅郎と話すことはまったくなかった
正直
こんなのがずっと続いて
このまま一生話すこともないままあたしの初恋が終わる
なんてことは嫌だ
だからと言って自分から前のような関係に戻すのは
はっきり言って無理だと思う
どうしたら。。。。。
女の子らしい飾りになっている部屋で
は唸りながら悩んだ
しかし
何も出て来ない
そんな時
「ーちょっと来て」
「…こんな時に何よ…」
階段下から聞こえてくる母親の声に不貞腐れながらも
は1階へ足を進めた
「何?」
「ちょっとコレ作りすぎたから冬獅郎くん家に持って行ってよv」
「えええ!!??!…やだよ…」
「なんでよ?仲良いでしょ!ほら、冷めないうちに持って行って」
「ていうかこんなの持って行ったことないじゃん!なんで「いいから持って行くの!!!」
作りすぎたと言って差し出したものは
準備よくタッパーに入れられた煮物だった
母親の迫力に負け、
は渋々煮物を持って行くことになった
歩いて数分のとこに建っているのは綺麗な家
ウチとは大違い
意を決しては日番谷の家へと足を踏みこむ
玄関のインターホンを鳴らすことに
こんなにも緊張するとは思わなかった今日この頃
―ピンポーン―
「はーい、あらいらっしゃいちゃん」
「あ、こ、こんにちは。あのぁコレ「こんなとこじゃなんだから上がって上がって」
「え、いやあの…」
そして中へ
そしてリビングへ
「あのおばさん、コレ母が」
「あらわざわざありがとう、ちょっと久しぶりだから冬獅郎の部屋寄っていって頂戴よ」
「え、いやあたしはぁ……」
「遠慮しないでvクロも待ってるわ」
「え、あ、あああの…;;;」
背中をグイグイ押され
階段を上らされ、気づくと部屋の前に居る
「入る……しかない…かな?;」
―コンコン―
「はい?」
「失礼しまァす…」
「!!!!!えっあ、な、えっ!!?」
「こんにちわ」
「な、なんでお前がココにいんだよ?!!!?!?」
「なんでって……色々あって……」
「………………」
「………………」
沈黙
「なんかしゃべってよね、」
「お、お前がしゃべれよ」
「えー…っとじゃあ……この間は…物投げつけてごめん。」
「……いや…俺こそ…変なこと言ってごめん…」
変なことじゃないんだけどな…
「お前が誰好きか知らねぇけど、………俺は…お前のこ、と……」
「え?……何?」
「だから!……俺は……お前が…///」
「……/////」
「す、すす好きなんだよっ!///////////」
顔を真っ赤にしてプイッと顔を背けたその時の冬獅郎の仕草が
昔見たことのある仕草だった
あたしまで顔が熱くなる
「…あたしも」
意外なことでびっくりだった
でも嬉しさの方が気持ち的に勝って
自然と顔が笑ってた
この時の笑顔は照れ笑いだったかもしれない
目の前にいる冬獅郎は
あの時とは違う顔で驚いて
あたしを見てた
好きな人と両想いになることが
こんなに幸せなこととは予想もしてなかった
なんだか心があったまった
***
「ただいまー」
「おかえりvフフフフ」
「…な、何よその怪しい笑みは…」
「良かったねv」
「え゛っ……何が?///」
「別に〜♪」
まさかお母さん…
何もかもお見通し!!??!?
母はすごし
ってか。
愛結びとなりて