あぁ、神様はなんて意地悪なんだろう
もう謝ったって許してあげないんだから
どんなに謝ったって、どんなに頭を下げたって
私に刻まれた心の傷は癒えることはない
先生に私の素直な気持ち、そして・・・
「あ、」
「先生・・・」
どうしようか
最後に会えたのは、正直とても嬉しいけれど
やばい、泣きそうだ
「お前終業式の時倒れたんだってな、大丈夫か？」
「うん、少し休んだら平気になったんだ」
日番谷先生は私のところまで来ると、私の顔を覗きこむ
私は瞬時に顔を逸らした
「・・・どうか、したか？」
「ううん、なんでもないよ」
つい顔を逸らしてしまった
だって、今先生のことを見たら、間違いなく泣いてしまうから
でも、それは優しい先生には逆効果だ
「いや、なんかあっただろ？」
隠してんじゃねぇよ、と日番谷先生は少し声のトーンを落とした
なんでそんな事聞くの
やめてよ
あなたの前では泣きたくないのに
我慢していたいのに、できなくなるじゃない
「・・・・っ、・・んで」
「ぇ？」
私はとうとう我慢しきれなくなって俯いたまま涙を流した
「なんで・・・、そんなこと聞くの」
泣いてしまってからも、なんとか涙を止めようと思うものの
思えば思う程、逆に涙は溢れてきた
「？・・・お前、泣いて」
日番谷先生は私の床に落ちた涙に気付いたのか
声のトーンを元に戻し、少し焦りだした
「私は、ずっと先生のこと好きだったのに」
私は今まで言えなかった言葉を、涙とその場の雰囲気だけであっさりと言ってしまった
言い終わってから先生の顔を見てみると、
明らかに分かる困った表情
「・・・・」
少ししてから、先生は私の名前をゆっくりと呼んだ
あぁ、もう本当にお別れになってしまう
私はもうすぐフラれて、そして先生は言ってしまう
・・・いやだ、そんなの嫌だよ
「俺・・・」
日番谷がそこで言葉を止めると、は呟いた
「・・・・返事、いらない」
「ぇ？」
日番谷はその言葉が予想外だったのか目を丸くした
「まだ、返事言わないで。どうせ今言おうとしてる返事はわかってるから」
「ぇ・・・、おま」
「私、もっと成長するから、中学卒業まで待って・・・？」
私がもう一度先生に告白するから
もっと大人になって、少しでも可能性をつくりたい
「・・・・がそれでいいなら」
「ありがとう、先生」
どんなに時間をおいても駄目かもしれないけど、
今終わりたくはないから
私はそのあと、先生の携帯の番号とアドレスを教えてもらった
そして先生と別れてから、私はその場にしゃがみ込み声を抑えながら泣いた
---END---
サテハテ、どうなる今後・・・！！！！