あれから数日、あの人のことが頭から離れない
私の脳内はあの人一色・・・!
「ねえ桃、日番谷くんってさ、何組なの?」
「え、日番谷くん?1組だけど・・・」
お昼休み、お弁当を食べていた桃にそう尋ねると「それがどうかしたの?」と桃は聞きたそうに首を傾げる。
私は緩む頬を押さえながら、「それがさぁ」と言葉を続けた。
「私、彼のこと気になっちゃう感じなんですよね〜」
「えっ、それって・・・日番谷くんのことが好きってこと?」
「ちょ、桃ーっ!!そんな大声で言わないでよ恥ずかしーじゃーんっ!!」
桃が少し驚いた顔をしてそういうと、
私は恥ずかしくてつい、桃の背中をバシンッと叩いた。
「う゛、ちゃん痛いよー・・・、私より声大きいし」
「あ、ごめん、つい。でもホント、周りには秘密ね!」
「うん、それはわかったけど・・・でも・・・」
「え?」
「日番谷くんって凄い人気あるんだよ、毎年バレンタインとか大量だし、よく呼び出しとかされてるし・・・」
「あのルックスと性格はモテそうだもんね、うん。その女の子たちの気持ちわかるわかる!」
「まあそのくらい敵多い方が燃えるでしょ!」と私が笑って言うと、
桃は不安そうな顔で「そうかなぁ」と呟いた。
「で、でも私はちゃんのこと応援してるから!」
桃は私に向かってガッツポーズをすると、いつも通り頼りない笑みを見せた。
「うん、ありがとー!私がんばる!」
「ちょっと、その話私にもちゃんと説明しなさいよね?」
「うわ、乱菊!?」
「仲間はずれなんて許さないわよ?」
「わ、わかってるってば!」
それに私がピースサインで返していると、
同時に背後からにょっと現れた乱菊が私を羽交い締めにした。
こうして私の恋は始まり、
同時に「日番谷くんを落としちゃおうぜ計画(自称)」が始まった。
「んじゃ、とりあえず1組行きましょうよ」
「えええ、乱菊行動早っ!」
MK5!!
(マジで)
(キラめく)
(5秒前!!)
(乙女パワー)
(全っ開!!!!!)