「高杉君、いつまでいるつもりですか」
「あ?」
「いやいやいや、何そのとっても不思議そうな顔は!此処あなたの家じゃないからね!?」
「あァー・・・そんな気もする・・・」
「いやいやいやいやいや、絶対違うから!居座ったりしないで下さいィイ!!;」
お母さんから貰った飲み物もお菓子も殆ど尽きた
私は小さなテーブルを前に正座をして座っている
高杉君は、何故か私のベッドの上で寝転がっている
流石にそれは和みすぎだろォオ!!!!!
「高杉君の親もそろそろ心配するんじゃ・・・」
ふと時計を見れば、もう7時を過ぎている
もうそろそろ夕飯の時間だ
「俺に親なんかいねェ」
「え」
「・・・俺一人暮らしだから」
高杉くんはそうとだけ言ってごろん、と寝返りを打った
あ、あれ?;ちょ、ちょっと、私もしかして不味いこと聞いちゃった!?
どんな理由で一人暮らししてるかもわかんないしな・・・
もし訳ありの一人暮らしだったら、傷付いた・・・よね、流石の高杉君だって・・・
「そ、そうなんだ・・・、あ、じゃあ夕飯食べていきなよ!お母さんに言ってくるから!」
「・・・いいのかよ」
「当たり前じゃん!大勢で食べた方が美味しいよ!」
私は出来るだけ大きい声でそういうと、テーブルに手を着き立ち上がった
「」
私が立ち上がってリビングに行こうとドアノブに手をかけると、
高杉君が手招きをしながら私を呼んだ
「ちょっと待て。こっちこい」
「ぇ・・・何?」
私はドアノブを離して高杉君の前まで行った
高杉君は相変わらずベッドの上で寝転がっている
ふと、高杉君が私の手を掴んで、、、
ぐいっ
あと1cm、あと5mm
(ちょ…なにする…)
(ヤバイヤバイ、顔近いよ…!!//)
(ホ…ホントヤバイ…!!ぶつかる…!!;;)
(唇に……!!//)