私にもとうとう春が来た
青い春到来!
え?相手は誰かだって?
それはね、ほら、あそこにいる人・・・
は一人道場の隅に座って真ん中辺りを眺める
その視線の先には一生懸命木刀を振り下げている新八の姿が
かっこいいんだよね
顔は可愛いのに・・・
まぁ顔もかっこいい時あるんだけどさ
真面目な表情の時とかね
はその時の新八の顔を思い浮かべクスクスと笑う
「何を笑ってんのちゃん」
「オウオウ、昼間っから妄想かァ?」
「わっ;平助と左之;;」
が思い浮かべているうちに
何故か平助と左之がを挟む様に座っていた
「吃驚させないでよ!」
「が気づかなかったんじゃねぇか;」
は左之を軽く睨みつけたが、効果はなく
左之は苦笑しながらの頭を撫でた
「で、何想像しちゃってたのかなーvちゃんはvV」
が悔しくて頬を膨らませると今度は平助がニヤニヤ笑いながら尋ねてくる
「もしかしてぇ〜・・・」
「まさかテメェ・・・」
「な、何よ・・・;;」
平助と左之は片手を口に当てて顔を見合す
「「青い春到来!?」」
誰に恋しちゃったのよ〜v
平助はに迫る
「・・・・絶対言わない?」
言いそうだけどねこの二人は
はそう思いながらも小さい声で二人に聞いてみる
「「言わない☆(ねぇッ!!)」」
二人はグッと親指を突き立てて言った
「ならいいんだけど・・・」
信用できないなぁ;;
はそう思いながらも二人を自分に近づかせ呟く
「新八」
「はァ!?新八!?」
「ちょ、左之声大きい!!////」
慌てて左之の口を押さえる
「あ、ワリィ;」
「そうかぁ〜新八っつぁんなのねぇ」
平助はの横で深く頷く
「何が俺なの?」
「いや、だからちゃんの好きなひ・・・と・・・ぉ?」
平助はそこまで言い終わると異変に気づきゆっくり顔を上げる
そこにはタオルで汗を拭いている新八が立っていた
「ちゃんが俺の事?」
新八は少し驚いたように目を丸くするとを見る
は真っ赤な顔をして俯いていた
「・・・えーっと俺等そろそろ御暇させていただきまーす;;」
平助は立ち上がり左之の腕を引っ張る
「えっ;何言ってんのよ平助!!」
「じゃ、後は頑張れよッ!;」
左之も立ち上がり二人はそそくさと道場を後にした
そして暫しの沈黙・・・
最初に口を開いたのは新八だった
「ちゃん、さっき言ってた事は、本当?」
新八はしゃがみの顔を覗きこむ
は顔を真っ赤にしたまま只黙り込んでいた
「本当ならー・・・、俺嬉しいんだけどネ」
「・・・え?」
が顔を上げると目の前に新八の顔はあり
そのまま唇が触れた
「・・・俺、ちゃんの事好きだからさ」
「ぁ、ゎ、私も、新八の事が・・・好き、です////」
がそう言うと新八は微笑み額に口付ける
ちゅ、と小さく音を立て唇を離すと立ち上がり
「じゃ、また後でネ」
と、新八はの頭を優しく撫でた
次ぎ会う時は、どちらかの部屋でv
そう言って新八はから手を離し
の真っ赤な顔を見て笑いながら元いた所に戻って行った
---END---
3人出すのは口調が段々分からなくなってくるんだよね。
私も春、到来しないかしら。