あいつはの事が・・・?

























Believe

























どうしよう・・・










まさかこんな事になるなんて 考えもしなかった





と別れると一人廊下に突っ立っていた





私はまたを傷付けなくちゃいけないの?



なんでも一回言ってわからないんだろう



でも、きっと今回断ってもは諦めてくれないだろう



冬獅郎が記憶喪失な限り・・・・










いつまでそんな所にいるつもりだよ」










「あ、冬獅郎」





が俯いて考えているとドアの隙間から日番谷が顔を出した





「ごめん、もう戻るよ」





そう言っては冬獅郎の方へ近付き詰所の中へ入った




















俺はどうすればいいのだろう










時間は2時を回り、が来て4時間が経ち




日番谷は一人執務室で書類を整理していた





朝、って奴が来て は幼馴染だと言っていた



でもあの二人 なんとなくぎこちなく見えて



なんつーか、が一方的に避けている感じ



それが気になって二人が外に出た時 そっと俺はドアに近付き聞き耳を立てた



そしたら・・・二人の会話が聞こえてきて










『どうしても諦められねぇんだわ俺』










と言う科白が俺の耳に入った



一体どういう事なんだ・・・?



の間には何があったんだ?





日番谷は書類を書く手を止め、天井を見上げた





こんな時、俺に記憶があれば



こんな思いしなくて済むのに



悔しい・・・










は、の事が・・・好き・・・?

























「ねぇ




「なんですか乱菊さん?」




「ちょっとこの書類届けて欲しいんだけど」




「あ、はい、いいですよ」





は乱菊に近付き書類を受け取った










「三番隊ね」










「・・・・・」





三番隊・・・・・・





「どうかしたの?」





急に黙り込んだを不思議に思い乱菊は声をかけた





「いいえ、なんでもないです。それじゃ行ってきますね」





仕事だから嫌なんて言えない





は作り笑いを一生懸命しながら詰所を出て行った




















どうかが居ませんように



は只それだけを願いながら三番隊に向かった










「失礼します、書類を届けに来ました・・・」




「やあ、君じゃないか」




「あ、吉良副隊長」





が三番隊のドアを開けると





目の前には吉良が書類を書いていた





「あの、これ書類です」




「ありがとう、それにしても久しぶりだね」





元気にしてたかい?





と吉良は書類を受け取りながらに微笑んだ





「はい、お蔭様で」





どうやらはいないみたい



良かった・・・





「そういえば、此処の隊には君の幼馴染の岬沢君がいたね」




「はい」




「彼、今二番隊に書類渡しに行ってもらってる最中だけど、もうすぐ帰ってくると思うよ」





がもうすぐ帰ってくる



帰らなきゃ 会いたくない





「そうなんですか、あ、私はこれで・・・」




「待たないのかい?」




「えぇ、今朝会ったので」





は短く返事をすると三番隊を去ろうとドアの方へ歩いた




















「只今戻りましたぁー」




















するとそれと同時にドアが開いた





「お帰り岬沢君、君が来ているよ」




「ん?・・・」




・・・」





間に合わなかった




目の前には少し驚いた顔をしたが立っていた





「どうしたんだよ




「乱菊さんに頼まれて書類渡しに来たの」





只それだけ





「なーんだ、てっきり俺に会いに来たのかと・・・」





は笑いながらそう言った





君、折角だからお茶でも飲んでいったら?」





そう言って吉良は立ち上がった





「え、でも私・・・」



「副隊長がそう言ってんだからそうしろよ」





を逃がさないよう手を掴みながら言った





「・・・・っわかりました、頂きます」





早くお茶飲んで帰ろう





「それは良かった」





そう言いながら吉良はお茶の用意をした




















「じゃあ私これで・・・」





30分過ぎ は帰ろうと立ち上がった





「そうだね、気をつけて」



「俺そこまで送る」





はそう言ってと並んだ










「もう此処でいいよ、まだ仕事あるでしょ?」





詰所を出るとの方を向いた





「別に、十番隊まで送るぜ?」



「ううん、大丈夫、必要ないよ」



「そっか・・・」





は軽く手を振るとに背を向け歩き出した










「なぁ!」










歩き出したを止めるようには声を出した





「何?」



「今日、お前俺が帰って来る前に帰ろうとしてただろ?」



「え・・・」





は痛い所を突かれ言葉が詰まった





「まぁ別にそんなのいいんだけどよ、最初ッから予想できたし」





でもな





「そんな事しても意味ねぇぜ?ちょっと冷たく接しられたって俺は挫けたりしねぇ」










それだけ俺は本気なんだ










「・・・・!」





本気・・・本気か・・・





は何も返事をせず 再び歩き出した










「じゃあな!また明日!!」










もそう言い残して詰所に戻って行った




















---END---

オリキャラの名は岬沢君。(さきざわ)サッキー・・・