はあいつの事どう思っているんだ?
Believe
「三席戻りました」
はそれだけ言って自分の席に座った
「ご苦労様」
「あ、乱菊さん」
がボーっとしていると後ろから乱菊が声をかけた
「ん?どうかしたの?なんか元気ないけど・・・」
何かあったの?
「ぇ、いえ別に、なにもないですよ」
どうして乱菊さんは気付いてしまうんだろう
「そう?ならいいけど、無理しちゃ駄目よ」
なんかあったらいつでも相談乗るから
「はぃ」
乱菊はそう言い残すと行ってしまった
私はどうすればいい?
は真剣だった
前に言われた時より
「・・・・い・・・」
が頭の中で考えていると誰かが話しかけた
「・・・おい」
「えぁ、あ、冬獅郎」
は我に返った様に目をパチパチと瞬かせた
「あのよ、聞きてぇ事あんだけど」
「何??」
日番谷は頭をガシガシと掻きながら小さな声で言った
「さっきなんにもされなかったか?」
「え?」
「だから、その、さっきって奴が来た時なんかされなかったか?なんか言われたり・・・」
は俺に隠すのだろうか
が別れ際にに言った事を
「特になにもされてないよ、ちょっと昔の事話しちゃって遅くなったけど」
「そうか・・・」
は俺に隠した
「ならいい、俺仕事戻るわ」
「う、うん」
じゃな、と日番谷はから離れた
は俺に言わなかった
なんでだ?俺を気遣ってか?
それなら検討違いだ
俺はの事を知りたい 記憶を取り戻したい
なら、例え辛い事だとしても聞かなきゃ駄目なんじゃねぇのか?
難しい事なら 過去に関係してるなら 尚更だ
「ふぅ・・・」
日番谷は椅子に座ると机に肘をついた
やっぱり今夜に訊いてみるか?
でもまた誤魔化されたら・・・
どうすれば・・・
・・・
そうだ、あいつだ に訊けばいい
日番谷はそう決断すると椅子から立ち上がり三番隊を目指した
さっきの言葉は心配をしていてくれていたのだろうか
それとも冬獅郎は何か知っているのだろうか
もしかして、さっきの会話聞こえて・・・
だとしたらどうする?
冬獅郎はどうするの?
は書類を上から見直した
を止められるの?
「此処にって奴いるんだよな・・・?」
日番谷は三番隊詰所の前に来ていた
あいつは中にいるだろうか
日番谷は三番隊の扉に手をかけた
「そこで何してん?十番隊長さん」
「あ?」
日番谷が手をかけたと同時に後ろから声がかかった
「・・・いち・・・?」
「あーそいや記憶なくしてはるってゆうてたなぁ」
ボクの事まだちゃんと覚えてないんか
市丸はニコニコしながら壁に寄り掛かった
「ボクは市丸ギン、今度は覚えてな?」
「あぁ、すまないな」
俺は、コイツが嫌いらしい
さっさと話を終わらせたい
「もういいか?」
日番谷は市丸の方を見ないで言った
「もういいかって三番隊はボクの隊やで?」
ボクに用あるんちゃうの?
「違う、って奴に用があんだ」
「?あー岬沢な、なら今十三番隊まで書類届けに行ってもらってるで?」
用件教えてくれたら伝えとくで?
市丸は壁に寄り掛かるのをやめ日番谷と向き合った
「いないのか、ならまたにする」
「あらそう」
市丸は少しガッカリそうな顔をした
帰って書類の続きでも書くか
日番谷は市丸を通り過ぎ詰所に帰ろうとした
「そういえば、ちゃんは元気なん?」
市丸は思い出したように歩いている日番谷に声をかけた
「あ?」
コイツもの事知ってんのか
「あぁ元気だ」
多分違うだろうけどな・・・
でもなんでそんな事
「そっか、ほなさいなら十番隊長さん」
市丸は詰所の中へ入って行った
市丸ギン。コイツは注意しておくか
とっても嫌な感じがする
日番谷はそう思いながら詰所へと足を進めた
---END---
今回は短め。なんでだろ?まぁいいか。