そうか、ちゃんは元気なんか・・・
Believe
あれから冬獅郎とは一回も会わないで夕方になってしまった
そろそろ帰って支度しなきゃ
夜には冬獅郎が来るから
「おし、書類書き終わった」
これで帰れる
は机の上を整理し立ち上がった
「乱菊さん」
「ん？何？」
は立ち上がると乱菊の所へ行った
「書類書き終わりました」
隊長に渡しておいてもらえます？
「えぇ、いいけど、渡さなくていいの？」
乱菊は書類に目を通しながら聞いた
「はぃ、これから帰って準備しなきゃならないし・・・」
今冬獅郎いないし
「そう」
わかったわ、渡しておく
と乱菊は言って机の横に書類を置いた
「じゃあお願します」
はそう言うとくるっと回って自分の席へ戻り
帰り支度をして家路を急いだ
「すっかり遅くなっちまった」
はもう帰っちまっただろうか
もう夕方になるしな
俺もさっさと仕事を終わらせねぇと
今日の約束が守れなくなっちまう
日番谷は駆け足で詰所に急いだ
「あ、隊長今まで何処行ってたんですかぁー？」
数分後、日番谷が詰所に戻ると乱菊が書類から視線を俺に移し声をかけてきた
「あ？ちょっとな」
日番谷はそれだけ言うとさっさと席に着き書類を手に取った
「帰っちゃいましたよ？」
乱菊は湯飲みを持ちながら日番谷に近付いた
「そうか」
「寂しいですか？」
乱菊はニヤっと笑いながら言った
「は！？」
何言ってんだコイツは・・・；
日番谷は書類から目を離し乱菊を睨みつけた
「だって、今日全然会ってないでしょう？隊長何処か行っちゃってたし」
だって寂しかったと思いますよぉー
「いいんだよ、この後会うんだから・・・・」
「へ？」
乱菊は目を点にした
「あ」
やべぇつい口が滑っちまった；
日番谷は慌てて口を押さえたが既に遅く乱菊は怪しげな笑みを浮かべた
「そうだったんですかぁー、だからも帰り早いんですねぇー」
もぉーも言ってくれればいいのにー
「うるせぇな！！いいから仕事戻れッ！！」
日番谷は乱菊に自分が持っていた書類を押し付けた
「え！？これ全部やれって言うんですか！？」
「お前が五月蠅いのが悪いんだ」
さっさとあっち行け
日番谷は再び新しい書類に目を落としながら言った
「もーぅ、酷いなぁ・・・」
乱菊はしょうがなく書類を持ったまま自分の席に戻って行った
さて、さっさと仕事終わらせての所にでも行くか
「」
「なんですか市丸隊長」
三番隊―――・・・
「ちょっと聞きたい事あるんやけど」
コッチ来てくれる？
市丸はに話しかけていた
「なんすか？」
は立ち上がり市丸の後について行った
「はちゃんの事好きなん？」
「はぃ！？！？！？」
何言ってるんですか！？
は目を見開いた
「って十番隊のですか！？」
「あたり前やん」
市丸は壁に寄り掛かった
「噂で聞いてなぁ〜実際ん所どうなん？」
「えっと・・・」
答えていいんだろうか・・・；
「そ、そうですけど・・・」
はぎこちなく言った
「そうなんかぁーならとはライバルやな！！」
「・・・・？」
それってどういう・・・
「ボクもちゃんの事好きなんよね」
だからとはライバルやんよ 勿論十番隊長さんともやけどな
「はぁ・・・」
つまり、を狙ってるのは俺だけじゃないって事か
「まぁーこれからが楽しみやなぁ」
市丸はニッと笑うと寄り掛かるのをやめの肩に手を置いた
「・・・・」
市丸はの肩から手を離し詰所の戸を開けた
今夜にでもちょっかい出しに言ってみようか
ちゃんほんまに元気しとるかな
---ＥＮＤ---
これからどうしようか？(ぇ