俺とお前の過去

























Believe

























ッ!!」











「あ、冬獅郎いらっしゃい」





やっと来てくれたぁー





は日番谷の方を向いて笑った





「何もなかったみたいだな」





よかった





日番谷は安心してその場に座り込んだ





「??」





何もなかったって?





「なんでもねぇ」





遅れて悪かったな





日番谷は立ち上がりの正面に座った





「ううん、しょうがないよ冬獅郎は隊長で仕事忙しいのわかってるし」





今お茶入れるね





そう言っては立ち上がり台所へ入っていった










此処がの部屋か


入ったのは初めてだ


勿論記憶があった時の俺は入ってるんだろうけどな





日番谷はの部屋を見回した





必要な物しか置いてないみたいだな


とってもシンプルな感じだ





「なんか珍しい物でもあった?」





は笑いながら台所から出てきた





「いや別に、シンプルな部屋だな」




「そうかな?ごちゃごちゃしたの好きじゃないんだよね」





は日番谷に湯飲みを渡すと隣に腰を下ろした





「そうなのか」



「うん、さてと、写真見る?」





はそう言うと押入れの戸を開けた



中にはダンボールに入った幾つものアルバムがあった





「そうだな」





貸してくれ




日番谷はお茶を啜りながらの方へ手を伸ばした





「ん」





まずはこれからね




はダンボールを一つ取り出した





「すごい量だな」




「そうかな?」





私は少ないと思うけど




はそう言いながら一冊のアルバムを日番谷に渡した





「NO,1?」



「うん、順番分からなくならない様に番号付けておいたの」





今はNo,20ぐらいまであるかな





は他のダンボールの中を覗きながら言った





「ふーん・・・」





日番谷はパラパラとページを捲った





「これなんだ?」



「んー?あぁこれはね私と冬獅郎が初めて手繋いだ日の写真」





乱菊さんが撮ったんだよ 隠し撮りなんだけど・・・;


これ見た時の冬獅郎の真っ赤な顔が面白かった





「隠し撮り・・・」





あいつならやりかねぇな;





日番谷はそう思いながら再びページを捲った





「あ、これは初デートの時」



「これ現世か?」





日番谷は写真を指さしながら言った





「うん、現世の遊園地だよ」





ジェットコースターが有名な所でさ いっぱい乗ったんだよ





「楽しそうだな」





俺はきっと幸せだったんだろう


勿論も、でもの幸せを奪ってしまった  俺が










「今度休みの時に行こうよ」










は写真を眺めながら言った





どこでもいいからさ、写真を撮った所に


記憶も取り戻せるチャンスあるかもしれないし





「そうだな」





じゃあまずどっから行くか決めるか





日番谷は他のアルバムも取り出しページを捲った




















---END---

うえぇ・・・・