ちゃんは気づいてないやろうけど・・・
Believe
さーて、ボクは何処行こう
ちゃんにはああ言ったけど実際もぅ仕事終わったんよね
市丸はトボトボ歩きながら考えた
「あ」
市丸は小さな声を出すとその場に立ち止まった
「今日は満月なんやぁー」
満月なんか見たん久しぶりやなぁ
なんだか前の事思い出してもうたわ
あれは10年前――――・・・・
ボクは丁度今夜のような満月の夜 一人散歩しとった
そしたらなんか分からんけど桜の木の下の辺りから女の事泣き声が聞こえたんや
その声はとっても小さくてきっと声を出さないよう我慢しとったんやと思う
最初ボクは素通りしようと思ったんやけど やっぱ女の子の泣き声聞いちゃったら助けたくなるやん?
しょうがなく桜の木の方へ歩いて行ってみたんよね
そこには
「ひっく・・・・ぁ誰・・・・?」
小さく蹲って座ってる子がおった
「こんな夜にどおしたん?」
ボクはその女の子の前にしゃがみ込み顔を覗き込んだ
「な、なんでもなぃです・・・・」
女の子の顔は折角可愛いのに泣きすぎて目が真っ赤に腫れてた
何かあったんやろか?
「なんでもないわけないやん?泣いてんやし」
話してごらん?ボクが聞いてあげるから
ボクは女の子の頬を両手で包む様に触るとそのまま自分の方を向かせた
なんて綺麗な目をしているんやろ
こんな綺麗な目始めて見たわ
女の子の目は真っ黒で満月を綺麗に写していた
「あの・・・」
話し、聞いてもらえるんですか?
「ええよ、幾らでも聞いたげる」
ボクはしゃがむのを止め女の子の隣に座った
「あ、ボクはね三番隊の市丸ギンってゆうんよ、名前教えてくれへん?」
ボクはその時何故だか分からんけどその子の名前が気になった
「私は、」
十番隊隊員です
「ちゃんて言うんや、ええ名前やな」
十番隊の子なんや
「ぁれ・・・?三番隊市丸・・・って市丸隊長!?」
今までボーっとしていたはバッとボクの方を向いた
「そうやで?」
「ぁああああ;し、失礼しましたッ!!」
はボクから離れボクの正面で土下座した
「市丸隊長とは知らず失礼な事を・・・」
あーなるほどねぇ
こんな事になるんやったら言わん方がよかったかなぁ
「別にええんよ、ボクとしてはさっきの方がええんやけど」
さっきみたいにしてくれへんかなぁ?
「そんな事言われましても・・・;」
「お願い、な?」
「・・・・ゎかりました」
はそう言うとさっきいた場所に戻った
「ん、ええ子ええ子w」
それで、一体どうしたん?
と出逢ったのはそれが最初やった
は 十番隊長 に怒られて泣いていたらしい
その頃からは十番隊長さんが好きやったんやろか
と十番隊長さんがくっついた時はショックやった
ボクはもうに惚れておったから
十番隊長さんが長い任務に行く前二人のデート中に会ったんは正直きつかった
奪ってしまいたくなった
でも、が悲しむからできなかったんや
嫌な事思い出してもうたなぁー・・・
市丸は再び歩き出した
今はいくらでもチャンスがある
絶対ボクのモンにしたる
---END---
ギンちゃん視点ーーーーー!!乱菊さんじゃありませんでしたぁー。
まぁまた今度って事で。うん。やるかは分からないけどね・・・・。