私は冬獅郎に今まであった事を話した





一つの事を除いて


























Believe

























「これだけ・・・」



「・・・そうか・・・」










日番谷とはお互い目を逸らした





「今まで、黙っててごめんね」



「いや、もう気にしてない」





日番谷はそう一言だけ言って再び黙った










この沈黙がとても痛い


一体今冬獅郎は何を考えているんだろう


気にしてないって言ったけど、本当はまだ怒ってるんじゃないだろうか


だから、そう思うと私からこの沈黙を切るのはできない





「えっと・・・」





がそんな事を考えていると日番谷が口を開いた










は、に告られたんだな?」










「・・・うん」





は深く頷いた










「あと・・・昨日、市丸が来たんだな?」










の部屋に


俺が行く前に





「うん、そうだよ」





はもう一度頷くと日番谷を見た





「わかった」





もうそんな不安そうな顔すんなよ




と、日番谷はの頭を撫でてやった





「ぅん・・・・」



「あと・・・」





日番谷はから手を離すとを目を合わせた




















「市丸には気をつけろ」




















俺はアイツがどうも好きになれねぇ


なんか嫌な感じがするんだ


だから気をつけろよな





そう言うと日番谷は立ち上がり戸の方へ向かった










「コソコソすんじゃねぇよ」










さっきから聞き耳立てやがって





日番谷は戸の前に立つと勢い良く戸を引いた



すると戸に寄り掛かっていた乱菊が体勢を崩し倒れた





「イタタタタ・・・もぉーいきなり開けないで下さいよ隊長」



「うるせぇ、コソコソしてる方がいけねぇんだろ」





日番谷はふん、とそっぽを向いた










ごめんね冬獅郎


一つまだ言ってないの


そんな大した事じゃないと思うけど





市丸隊長が相談に乗ってくれるって事





冬獅郎は市丸隊長の事嫌いみたいだったから・・・


だって、言ったら怒るでしょ?


やめろって言うでしょ?





だから、ごめんね





私には支えてくれる人が必要だと思うの


何かあった時の為に


勿論、乱菊さんもいるってわかってるけど


男の人しか分からない事もあると思うから





は日番谷と乱菊が話しているのを見ながら考えた





「あ、





日番谷が思い出した様にを呼んだ





「ん?何?」




















「早く、あそこ行きたいな!」




















日番谷は楽しそうに笑った





あぁ、屋根ね





「そうだね」





はそう笑顔で返した





「え!?あそこってなんですか!?ねぇ隊長!!」





それを聞き乱菊が不思議そうに日番谷に聞いた





「教えてやらねぇよ」



「えーそんなの酷いじゃないですかぁー!!」





教えて下さいよぉー





乱菊は日番谷との顔を見ながら言った




















---END---

ヒロイン言いましたね。