じゃ、また明日な

























Believe

























あの後、すぐに冬獅郎は帰っていった










あの時の言葉


あの時のキス


すべて嬉し過ぎた


泣くなって言われたって泣きそうで


一生懸命我慢した


できるだけ笑顔、目に涙を溜めないように





は自分の部屋の前に来ると静かに戸を開けた





「ただいまぁー・・・って誰もいないんだけどね・・・」





前は冬獅郎がいたけど、今はいない


まぁ今はこんな事考えても悲しくないけどね





は部屋に入ると奥へ進んだ





「ぇ?」










誰か・・・いる?










が部屋の襖を開けようと手を伸ばすと誰もいない筈なのに物音がした





一体誰?





は恐る恐るゆっくりと襖を開けた










「・・・・・・・」










「・・・・・・おぅ」





なんでが私の部屋に?





の視線には床に座ったが映っていた





「勝手に入って悪かったな」





女の部屋だし・・・





は頭を掻きながら言った





「ううん、別にいいよ、・・・で、どうかしたの?」





がまさか私の部屋にまで来るなんて


折角幸せだったのに


なんか嫌な予感がする





は襖を完全に開け 部屋に入ると、襖を閉めの近くに腰を下ろした





「・・・そんなに俺と話したくないのか?」





まぁ、その気持ちわからなくねぇけどよ





は少し寂しそうな顔をした





「べ、別にそういう訳じゃ・・・;」



「ならいいんだけどさ・・・」





は苦笑しながら話を元に戻した










「あのさ、今日・・・冬獅郎と何処行ってきた訳?」










デートって冬獅郎は言ってたけど


本当の所はどうなんだよ?





「どうなんだよって、冬獅郎が言ってた通り デート だよ」





別に普通じゃない?付き合ってるんだから





は笑いながら言った





、まだあいつと付き合ってんのかよ」





冬獅郎は記憶を無くしたんだぜ?


そんなの形は冬獅郎なだけで


中身は違うだろ?





「違わないよ、冬獅郎は何があっても冬獅郎だもん」





は眉間に皺を寄せ訴えた





「でも、やっぱり今までの記憶が全部ないのは変わらねぇだろ?」





まだ戻るとも確定してねぇのに


それじゃが辛いだけだろ





「私は平気、もう大丈夫なの」





冬獅郎は記憶が無くたって私を好きと言ってくれた





「でも」





の腕を掴んだ




















「いいから放っておいてよ!には関係ないッ!!」




















は掴まれた腕を思いっきり振りの手を離させた





・・・」



「ぁ・・・ご、ごめん、私・・・」





今のは流石に酷いよね・・・


だって私を心配してくれてるんだ





は冷静に戻り慌ててに謝った










「俺、関係なくねぇよ」










俺はの事好きだから


全然関係なくねぇんだよ





に近づいた





「な・・・!?」





か、顔近いよ//





は近づいてきたの顎を抑えこれ以上近寄れなくした





「手、離せよ」





は静かに言った





「やだよ!」





何考えてんの


おかしいよ





は暫くしてしょうがなく身を引いた




















「俺は、の事大好きだ、寧ろ、愛してる」




















この気持ちは冬獅郎に負けねぇ





「だから、今日も此処まで来たんだ」





今日はもう帰るけど、絶対また来る





そう言っては立ち上がった





「じゃあな」



「・・・ぁ、うん、じゃあっ!?」





が顔を上げると柔らかい物が自分の頬に触れたのがわかった










「口じゃねぇからいいだろ?」










は笑いながら出て行った





「な・・・・」





私の予感は的中した




















---END---

サッキーは良い奴。