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私は、冬獅郎が好き





冬獅郎が・・・





・・・・・・。


























Believe

























駄目だ・・・


私はなんで一途になれないんだ


私は冬獅郎が好きなのに


大好きなのに


今キスをして去っていった亮の事を憎めない


嫌だと思えなかった


一瞬の出来事だったからじゃない


私は一体どうしたいの?


絶対誰かは傷つく事になっちゃうのに


それは変えられないのに





「私は・・・亮が好きなの・・・・?」





萌夏は小さく呟いた





でも、私は一回亮の事フッたじゃない


冬獅郎が好きだから


付き合ってたから


付き・・・合ってたから・・・


もし私と冬獅郎が付き合ってなかったら





私は亮と付き合ってたのだろうか





萌夏は自分の胸に手を当てた





分からない


私はどうすればいいんだ・・・?


誰か、教えて・・・


教えてよ





萌夏はぐっと手に力を込めた




それと同時にある人の事を思い出した










「そうだ、市丸隊長」










あの人なら、相談に乗ってくれる


市丸隊長の所に行こう





萌夏はそう決めると立ち上がった





「ぁ・・・」





もう外暗いし迷惑だよね・・・


それに、何より冬獅郎にばれたら


また怒られるだろうな・・・





でも・・・





萌夏は一つ深呼吸すると部屋を後にした




































「・・・る隊長・・・」










「市丸隊長・・・いらっしゃいませんか?」










数分後、萌夏は市丸の部屋の前にまで来ていた





やっぱりもう寝ているのだろうか


それともまだ仕事か


やっぱり迷惑には変わりないよね;






萌夏はゆっくりと部屋から離れた





帰るか・・・


しょうがないもんね










「あれ?萌夏ちゃん?」










「市丸隊長!」





やっぱ萌夏ちゃんやぁ~w




と市丸はニコニコしながら近寄ってきた





まだ仕事してたんだ





萌夏は市丸がまだ寝ていない事にホッとした





これで相談乗ってもらえる





「こないな時間にどうしたん?」





なんかあったんか?





市丸は萌夏に触れられる程度の位置に来ると萌夏の顔を覗き込んだ





「その・・・相談、乗ってもらいたくて・・・」





勝手に来てごめんなさい





「相談?なんかあったん?」





とにかく部屋入ろか





市丸はそう言って萌夏の手を掴み自分の部屋へ入っていった




































「で、話って?」





何があったん?





市丸は部屋に入ると萌夏を居間に座らせ




お茶を入れに台所へ入った





「えっと・・・」





そんな大袈裟な事じゃないんですけど・・・





「なんだか分からなくなっちゃって・・・」





自分の気持ちが・・・





「自分の気持ち?」





市丸はお茶を持って萌夏の隣に腰を下ろした





「はい」











実は・・・










萌夏は今日あった事、自分の気持ちを市丸に話した




















「そうなんかぁー」





そりゃ困ったなぁ





市丸はお茶を一口啜ると湯飲みを床に置いた





「私、どうすればいいんでしょう・・・」





こんな気持ちじゃ、冬獅郎が可哀想


冬獅郎は私の事折角好きって言ってくれたのに





「そやなー」





これは萌夏ちゃんの気持ちやからねぇ


ボクはなんとも言えんけど・・・





「そ、そうですよね;」



「でもな」





市丸は萌夏に優しく微笑んだ










「ゆっくりでええやん、ゆっくり考えな」










焦ったって意味ないで


いい答えなんて思いつかんやろうし





「な?」



「・・・・はぃ」





有難う御座います市丸隊長





萌夏は小さくお辞儀した





「また何かあったら来てええからな?」





ボクは大歓迎やでw





そう言って市丸は萌夏の髪に優しく口付けした





「ぁ、あの//」



「おまじないw」





萌夏ちゃんが幸せになれるように





「ぁ、有難う御座います////」



「どーいたしましてv」





市丸は優しく萌夏に微笑んだ




















---END---

スランプル