一体どうなってるんだ・・・





あいつはなんで泣いていたんだ?


























Believe

























あいつは誰なんだ?


俺には覚えがない





どうなっているんだ




















「これから私の出す質問に答えてください」










卯ノ花はそう言って日番谷の前に座った





「あぁ」



「自分の名前を言ってください」



「・・・わからない」



「此処は何処かわかりますか?」



「・・・・」



「でわあなたは何番隊に所属していますか?」



「隊?なんだよそれ?」



「さっき此処にいた松本副隊長の事はわかりますね?」



「誰だ?」















「でわその隣にいた少女の名前は?」















「・・・・・」





こいつ何言ってんだ?


隊ってなんだよ


少女って、あの泣いていた女の事だよな





「わからないのですか・・・」



「あぁ」



「そうですか」





卯ノ花は立ち上がった





































「ひっく・・・うぅ・・・っ」





はただ止まらない涙を流していた





一体どうしちゃったの


なんで私の事わからないの


冬獅郎・・・





と乱菊は壁に寄り掛かりながら待っていた





・・・」





乱菊はの背中をそっと抱いた





「乱菊さん・・・」





「何?」










「一体どうなっちゃってるんですかね」










「・・・・」



「どうしてこんな事に・・・っぅ・・・冬獅郎がっ」



・・・」





乱菊の抱いていた手に力が入った





「平気だから・・・きっと大丈夫だから・・・」















さん、松本副隊長」















見上げると深刻そうな顔をした卯ノ花が立っていた





「ぅ、卯ノ花隊長・・・」





と乱菊は卯ノ花に視線を向けた










「日番谷隊長の事ですが・・・」










卯ノ花は下を向き黙り込んだ





どうして黙るの?


一体冬獅郎はどうなっちゃったの?





「卯ノ花隊長話してください!!」





は卯ノ花の胸倉を掴んだ





やめなさい!!」





乱菊がそれを止めると


卯ノ花はゆっくり顔をあげた





































「―――――記憶喪失です・・・」





































「そ、んな・・・」





































記憶喪失なんて・・・


じゃあ今までの事すべて忘れちゃったって訳?










私と出会った事も










手繋いだ事も










キスした事も










すべて・・・?















「や・・・やだぁ・・・うっ・・・そんなの・・・」



さん、希望が無い訳ではありません」



「・・・え?」










「何かきっかけさえあれば記憶が戻る可能性はあります」










だから諦めないでください、と卯ノ花は優しい笑みを浮かべの手を握った










「・・・私諦めません」










絶対に・・・諦めたりしない








  











---END---

この話の間、日番谷くんは暇だぜ!(グッ