私のせいで冬獅郎が傷つく
そんなの嫌
やめて、
これ以上、私と冬獅郎の関係を引き裂かないで
Believe
日番谷がそう言うと
溢れ出した霊圧が創り出した水と氷の竜が現れ
一瞬にして部屋の戸を吹き飛ばした
日番谷はそのまま市丸に向かって剣を振り下ろそうとする
しかし、振り下ろす前に市丸は自分の前から姿を消していた
「こんな処でやったら、隊舎壊れてまうで?」
市丸は瞬歩を使い、壊れた戸の所に寄り掛かっていた
「市丸・・・」
市丸はその声に反応する様に怪しい笑みを浮かべ再び瞬歩を使い姿を消した
日番谷はそれに小さく舌打ちをすると瞬歩を使い後を追った
「・・・冬獅郎」
は次々と頬に涙の後を作りながらも冬獅郎を呼ぶ
止められなかった
冬獅郎が、傷つく必要なんてないのに
また、記憶がなくなってしまったらどうしよう
「」
「冬獅郎、行かないで」
「!」
「行っちゃ駄目だよ冬獅郎っ!」
「冬獅・・「ッッ!!」
は我に返り、吃驚して肩を震わせる
少し顔を上げてみると、そこには悲しそうな顔をしたがいた
「・・・ごめん」
「・・・?」
は重たい腕を持ち上げの頬を撫でた
「どうして、泣いてるの?」
「ごめん・・・、っ」
はの質問を無視し涙を流す
最初は立っていたが力なく膝を付きを抱きしめた
「嫌がる事して、守ってやれなくて・・・」
ごめん
俺、を好きになる資格もねぇよ
「・・・」
は優しくの頭を撫でた
「私、怒ってないよ」
は、断れないもんね
なんて言われたか分からないけど
私がなら、一緒だと思う
私も、今のと同じ事してる
「、好きだ」
「うん」
「この気持ちはっ、本当だから」
「うん」
「嫌いにならないでっ・・・」
「なるわけないよ」
本当は、の事大好きだもん
でもそれは、恋愛感情じゃないの
だから、ごめんね
私は、冬獅郎が好きなの
「あぁ、それはもう、わかってる」
だから俺はもう、お前等の邪魔はしないよ
今度はの友達をして、幼馴染として、会いに行くから
「うん、ありがと、」
はを抱きしめ、離れると
自分の目にまだ溜まっていた涙を死覇装で拭き取り立ち上がった
「行こうぜ、」
俺がお前を連れてってやる
それであの二人を止めなきゃ
早くしないとどっちかが死んじまう
「うん」
はぎゅっと自分の死覇装を握り締めた
---END---
えー、良い子になっちゃいましたね。
もうサッキーはヒロイン達の味方です。
本当に良い奴だよお前。