は手際よく私に死覇装を着せた



そして私をおぶると、勢い良く部屋を出た


























Believe

























「空が・・・真っ暗」










は空を見上げて思わず呟いた


空は黒い雲に覆われており月さえも見えない










「冬獅郎のせい、だよね?」










「あぁ、氷輪丸ってのは天候も支配するって言うしな」










急がなきゃな;





は二人の霊圧が強く感じる方へ走り出す




































「そないに怖い顔せんといてや、十番隊長さん」










眉間の皺、ホンマに直らなくなってまうで?





市丸と日番谷は小部屋から大分離れた屋根の上にいた





「さっきからうるせぇんだよ」





ペラペラ喋りやがって


にあんな事しておいて・・・


ふざけんじゃねぇっ





日番谷は地面を蹴り市丸に斬りかかった


市丸はそれを避けたが日番谷の刀の先にある鎖が腕に絡まり


動けない状態となった




































「ねぇ、あれ冬獅郎!!」



「ん?あ、本当だ」





おい、あれやばくねぇか・・・?


市丸隊長あのままじゃ刺されるぞ





はそう言って二人を指さす





っ早く行って!!」





私のせいで死ぬなんて嫌っ!!





がそう言うとは走り出した
















































「終わりだ市丸ッッ!!」

























「やめてッッ!!!」
























冬獅郎の手が一瞬にして止まった


後ろからの声が聞こえたからである





しかしその瞬間、何かが刺さった鈍い音がした





































「射殺せ、神槍」




































市丸はニタァと口角を上げる










「あかんで、十番隊長さん」




















余所見してちゃ




















「うっ・・・」



「冬獅郎ッ!!」





日番谷はその場に倒れた


の顔は見る見るうちに真っ青になる















私が、声をかけたから、冬獅郎が刺された















の背中から飛び降り


さっきの行為で言う事を聞かない足を引きずって日番谷の前に来る










「冬・・・獅郎」










がそう日番谷を呼ぶと


瞑っていた目が少し開く










、か」





「ご、ごめんなさ、ぃ」










はその場に座り込み


大粒の涙を零した





「おい、泣くなよ」



「ごめ、んなさぃっ」





俺は平気だから


死んでねぇから





日番谷はそう言って自分の血で真っ赤に染まった手で


の頬を優しく撫でた





ッ、まだ冬獅郎は生きてるぞ!!早く四番隊にっ!」



、そこでなにしてるん?」





の肩を掴みそう言っていると


低く冷たい声がする















は、こっち側やろ?」















「ぉ、俺は、もう止めさせてもらいます」





これ以上の泣き顔は見たくない





「あぁ、そう」





市丸はあっさりと返事を返し


出しっぱなしだった刀を鞘に収める

























も、ボクの敵なんやな」

























市丸は楽しそうに笑いその場から姿を消す


市丸の笑みを見た


身体を震わせ、背に嫌な汗を掻いた




















---END---

あと5話で50話突破です。