「じゃ、気をつけて行ってこいよ」










「おう、任せとけ」





「行ってくるね」










今日は、と初めて現世に降りる


























Believe

























「あ゛ー・・・ダリィ・・・」



「もぉー、しょっぱなからそんな事言わないでよ;」










私との任務は、単なる虚退治


そんな強い虚ではない


だから、ぱぱっとすんでしまうんだろう




































そう思ってた




































「・・・ッ、クソォッ・・・コンナ、ハズデハッ・・・」



「ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇよ」










ブシュッ










やっぱりこんなもんの虚だったんだ





暫くして、の前に虚が現れた


の思っていた通り虚は一人で十分で


は刀を抜かなかった





「なんか物足りねぇな;」





こんな簡単に終わっちまったら来た意味もない気がするぜ





は頭を掻きながら刀をしまう





「そんな事ないよ;人間は倒せないんだから虚の事」



「わかってるよ;」



「じゃ、帰ろ」





がそう言うとの隣に立つ










その瞬間















は嫌な気配がして後ろを向いた




































「・・・射殺せ、神鎗」




































危ないッッ!!!」




































「え・・・?」




































鈍い、音がした




































「・・・・ぅ、嘘・・・だろ・・・?」



「ぁ・・・・そんな、・・・ぃゃ、ぁ・・・」










が、いけないんやで」










の身体を突抜いた市丸の刀がゆっくりとの身体を抜ける


実際は、とても速いスピードなんだろう


でも、今には止まっている様にも見えていた










は刺された所に手を添え


ぬるっ、とした感触が手に広がった


手を離し、見てみると





真っ赤な血が手についていた




















「マジかよ・・・」















はそう呟きその場に倒れ込んだ










・・・?」










そんな、そんな事があって良い訳がない



は、何も悪くないのに










・・・大丈夫だから・・・」










は起き上がろうと腕に力を入れる


しかし途中でガクンと力が抜け再び倒れる





「む、無理しないで!」





は慌ててに寄り添い仰向けに寝かせる










「ごめ、んな・・・」





「なんで、なんで、謝るのよ・・・っ」










っ・・・、泣いてるから」










はそう言って血で汚れてない方の手を使いの頬を触る





「だ、だって・・・//がぁ・・・」



「本当に、ごめん・・・」



「謝らないでよぅ・・・」





は自分の頬に触れていたの手を掴み握り締める










、俺・・・」

























例え、叶わなくっても






























ずっと




































の事が好きだよ






































・・・・?」




































の掴んでいたの手が地に着いた




































「あ・・・ぁ・・・いやああぁあーーーーッッ!!!!」




































どうして




















なんで、こんな悲しい思いばかりしなければいけないの?




















私、何も悪い事なんてしてないじゃない




















神様は、不平等だ




































「・・・・許さない」

























絶対に

























「市丸」

























はゆっくりと立ち上がり刀を抜いた




















---END---

市丸再び登場・・・・(含み笑い