どうして私は、
貴方と出会ってしまったのだろう
bitter tears
それは突然の事だった
「なぁ、今日一日、俺と付き合ってくれないか?」
朝起きたら見た事がない男の子が私のベッドの横にいた
名は、日番谷冬獅郎と言った
「ね、ねぇ、冬獅郎」
「ん?」
は訳が分からないまま冬獅郎に外へ連れ出された
「あなた・・・誰なの?」
「死神」
冬獅郎はそう即答する
「死・・・神・・・!?」
「・・・別に、お前を殺そうとしてんじゃなからな?;」
の脳裏に過ぎった事を冬獅郎は分かっていたように付け足す
「ぅ、うん」
「ただ、付き合って欲しいだけだ」
今日一日だけでいいから
冬獅郎は切なそうに言う
はその言い方に気になりながらも小さく相槌を打った
「で、何処に行くの?」
「何処でもいい」
「ぇ・・・」
は黙り込む
今日あったばかりの相手だから、何処へ行けば楽しいのかが分からない
「じゃ、遊園地とかは・・・!?」
は閃いた様に手を叩き冬獅郎に聞く
「それ、金掛かるだろ?俺金持ってないんだわ」
「それじゃ私が・・・」
払ってあげる、と言いかけたは再び黙り込んでしまう
財布の中を見てみると、とても二人分の入園料は払えなかった
「ごめん、無理だ、わ;」
「気にすんなよ」
冬獅郎は苦笑しての手をとった
「あそこで、いいんじゃねーか?」
そう言って指さしたのは、ここらでは一番大きい公園だった
「ぅ、うん!」
は繋がれた手をギュッと握り冬獅郎を引っ張るように公園へ入っていった
公園では小さな出店が出ていて
はそこでアイスクリームを2つ買い、1つを冬獅郎に渡した
「うわ・・・甘いなコレ・・・」
「そりゃぁ、アイスだからねぇ」
と冬獅郎は出店の近くの芝生の上に座りアイスを食べる
「冬獅郎の住んでる所にはアイスないの?」
「ねぇ」
「てか、冬獅郎って何処に住んでるの?」
死神って、本当なのかな
「秘密」
「えー、なんでよ」
本当は死神じゃないから言えないの?
「どうせ言ったって信じられねぇよ」
それより
冬獅郎はそう言って急にに接近してきた
「ぇっ!?ちょ//何・・・!!」
ちゅっ
があたふたしているにも関わらず
冬獅郎はそのままの頬に口付けた
「アイス、ついてたんだよ////」
「ぁ、ありがと////」
冬獅郎の一つ一つの行動に吃驚して
心拍数が上がる
このままじゃ、冬獅郎に惚れてしまいそうだ
否、既に遅いかもしれない
「俺」
がそんな事を考えていると突然冬獅郎が話し出す
「の事、好きだ」
の思考回路はその一言で停止した
「死神の仕事で現世に来た時、を見て」
一目惚れしたんだ
「好きだ」
冬獅郎はの身体をギュッと抱きしめた
「ゎ、私も・・・冬獅郎の事、好き////」
がそう言った瞬間、冬獅郎は切なそうに笑う
「ありがとう」
でも
「さようなら」
「ぇ・・・?」
冬獅郎は優しくの唇に口付けし立ち上がる
「もう、戻らなきゃいけねぇんだ」
「何、それ・・・」
「ごめんな」
冬獅郎はそう言って、
の前から姿を消した
貴方とさえ出会わなければ
今私はこんな風になっていないだろう
止まらない涙
潰れそうな心
冬獅郎に、もう一度会いたい
---END---
冬獅郎も、本当はずっと一緒に居たいんですけどね。
彼も隊長ですから、そんな事はできなかったんです。
彼女を殺す事も。殺せば、彼女には死神になれる可能性もありましたがね。
この夢は獅馨哉が見た夢を使って書いてみました。