あーぅ、なんで私がこんな事・・・

























僕も

























「全く、なんであたしがこんな事しなきゃいけないのよぉー!!」










「ぅわっ、さん急に叫ばないで下さいよ;」





花太郎は洗物をしながら言う





「叫ばないでなんかいられないよ!なんであたしがこんな事・・・」





今あたしは保健室にいる


なんでかって言うと、あたしは保健委員だから


さっき先生に呼ばれて保健室に来てみれば・・・










「山田と保健室の整理頼む」










だって!!そんな事で呼ばないでほしい


折角今日は早く帰れると思ってたのに


とんだ迷惑だ・・・





「うぅ、思い出しただけでも首絞めたくなる・・・」





はそう言って持っていた雑巾を握り締めた





「ま、まぁ、そんな怒んないでさっさとやっちゃいましょうよさん」





花太郎はいい奴過ぎんだよぉー


あたしがやる筈の洗物も手が荒れるからって代わってくれるし


きっといいお嫁さん・・・じゃなかった、旦那さんになるよ





はそう思いながら花太郎に言われた通り雑巾を持ち直し机を拭き始めた




















「そういえばさー」





数分後、は雑巾を洗いながら花太郎に話しかけた





「なんですか?」



「まだあたしに“さん”付けしてんだね」





キュッとは水道の蛇口を閉め雑巾を絞る





「ぇ、あ、これは癖で・・・」





花太郎も洗物を終えるとと同じ様に蛇口を閉めた





「でもさーいくら癖って言っても、もう結構長い付き合いなんだし・・・」





やめたっていいんじゃない?


なんか距離があるような感じするし





はそう言うと濡れた手を拭き花太郎の両頬を手で挟んだ










「な、何するんですかさ・・「今からあたしの事“”って呼んで!」










もう約束したんだからね!絶対だよ!





はそういうと花太郎から手を離した




しかし、が手を離そうとした瞬間




花太郎がの手を掴んだ





「・・・・さん」



「ぇ?」





何?聞こえな・・・!?





が花太郎の言葉を聞こうと耳を傾けていると




花太郎は急に力を入れ近くにあったベッドにを押し倒した





「!?」





は、花太郎・・・!?





















花太郎はの上に覆いかぶさると耳元でそう呟いた





「/////」



・・・」





ゃ、やだ、耳元で呟かないでよ////





は花太郎を自分から離そうと胸を押した





んっぅ、駄目だ、力じゃ勝てないよ


まさか花太郎がこんな力強いなんて思わなかった・・・










・・・さん?」





が涙目になっている事に気付くと花太郎はゆっくりと掴んでいた手を離した





「・・・・?」





花太郎?





花太郎はから離れ深々と頭を下げた





「ど、どうしたの花太「さんごめんなさいッ!!」





が花太郎に全部言い終わる前に花太郎は大きな声で言った





「きゅ、急に押し倒したりしちゃって・・・」





つい、我慢できなくなっちゃって





花太郎は小さな声で付け足した





「ぇ?」





今花太郎なんて言ったの?





「あのですね、さん、僕があなたに“さん”付けする理由なんですが・・・」





花太郎はゆっくり顔を上げを見た




















「あなたの事が好きだからですよ」




















「!?」





ぇ、えぇ?


花太郎が、あたしの事を・・・・好き!?





は顔を真っ赤にしながら花太郎を見た





「その、ずっと前からって呼びたかったんですけど・・・」





そうするときっと我慢できなくなると思って呼ばなかったんです





「我慢って・・・?」



さんの事が好きな気持ち」





我慢できなくなったらさっきのような事になってしまうんで;





「でも、もうそういう我慢は本当にいらないと思うよ」



「え?なんでですか?」





花太郎は頭にはてなを浮かべた










「だってあたしも花太郎の事好きだから」










花太郎はもう我慢しなくっていいの





はニコリと笑いながら言った





「ぁ・・・////そうだったんですか////」





知りませんでしたよ





花太郎は顔を赤くしながら言った





「だって言ってないもん」





はそう言うと思いっきり花太郎に抱きついた




















「そういえばさ、花太郎って意外と力強いんだね」





さっき押してもビクともしないからビックリしたよ





は笑いながら言った










「そりゃあ、僕も男ですから」




















---END---

隈野郎のくせに・・・(何