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ちょっと前までは、一緒に手を繋いで










何処へ行くのにも一緒で










俺がいなくなると泣くようだったお前は




















綺麗な、蝶の様になってしまって





















嬉しいような、悲しいような。寂しいような気持ちになる


























butterfly

























「冬獅郎、どうかしたの?」















ふと声を聞いて前を向くと、そこには今丁度想っていた萌夏










「いや、なんでもねぇよ」




「そう、じゃああたし仕事終わったからもう行くね」




















時刻は4:30、部活のない生徒は今頃はもう帰宅している時間




俺と萌夏は生徒会に入っていて、


今日は仕上げなければいけない書類があり、二人で残っていた














「あぁ。送って行こうか?」















やっぱり女の一人歩きは危ないと思う


萌夏は特に、とても綺麗になったから
















「ううん、いいよ。修兵待っててくれてるんだ」



「・・・そ、そうだよな。じゃあまた明日な」




















忘れてはいけないことを忘れていた





俺は自分が言った事を少し後悔して、萌夏の背中を見送った






































萌夏には、彼氏がいるんだった











































俺は小さな溜め息を吐き、萌夏の座っていた椅子を見つめた































少し前までは、俺のもの同然だったのに



今はもう違う男のもの
















急になくなってしまった俺の隣は、どうやって埋めればいいんだろうか






























そんな方法、俺にはわからない










































ガタンッ






































「・・・・萌夏?;」















「ぁ、ぁは、ごめ、とうしろ・・・っ」
























急にドアが開く音がして誰かと思えば、さっき出て行ったばかりの萌夏だった


走ってきたのか、荒い息














「どうした、忘れ物か?」























いや、違う、きっと忘れ物なんかじゃない

























「ぅ、うん、携帯ないのに気付いてね・・・」






















嘘を吐くなら、もっと上手くやれよ



携帯につけてるストラップ、見えてる








何があったのか、俺には正直に言えよ








なんでそんな泣きそうな顔してんだよ






























「・・・・おい、嘘吐いてないで、どうしたんだよ萌夏」




「っ・・・」




「彼氏となにか、あったのか?」














俺がそう聞くと、萌夏の肩が震えた























「・・・・と、しろ・・・ぁたし、そんなに魅力ないのかな・・・?」


































萌夏の言っていることがよくわからなかった


魅力がないのなら、俺がこんな気持ちになるわけがないのに



































「何、言ってんだよ・・・」





「修兵が・・っ、なぃって・・・っ、他の女の人のところ・・・」











萌夏はそこまで言うと大粒の涙をポロポロと零しだした


そんな姿まで綺麗だなと思ってしまう自分が少し笑える









萌夏には悪いけど、俺としては好都合な出来事

























「泣くなよ、お前が悪いんじゃない。あいつが見る目ないだけなんだよ」






























卑怯だとは思うけど、俺は萌夏の事が好きだから







俺は、萌夏を絶対泣かせたりしない







だから、このくらいの卑怯は、許して欲しい




















「俺は、萌夏のこと、可愛いと思うぜ」






「ぇっ・・・とぅ、しろぅ?」




















俺がそう言ってきつく抱きしめると、


萌夏は少し戸惑いながらも俺の背中に腕を回してきた





































「俺にしとけよ、俺はお前を泣かせたりしないから」







































一回離れていった蝶は、












また一段と女になって俺の元へと戻ってきた


























もう、
























離したりはしない





















---END---

え、なにこの危ない感じ・・・!冬獅郎キャラおかしい・・・!?
これを・・・・南野華耶様に捧げます。え
これで・・・いいですかね、設定がお任せですとこんなんですよ!?←
甘くないですよね!怪しいですよね!があああ!←
駄目なら言ってやって下さい・・・・orz