数日間考えたけど、この気持ちがなんなのかはわからない

























とにかく胸が痛くて、苦しくて

















いつも喧嘩や怪我をした時だって出さない涙さえ出てくる


































これがなんなのかが知りたくて、







































俺は雲雀の元に向かった






























ぶつけたお互いの拳





























俺は雲雀がいるであろう応接室の前に立つと、ゆっくりと深呼吸をした








































もし、雲雀が避けていていなかったらどうしよう






































そんなことを考えるだけで少し泣きたくなった



自分はこんなに弱い人間ではなかったはず。















なのに、















どれもこれも全部あいつのせいだ























































「雲雀ッ!ちょっと用がある・・んだけ、ど・・・・」








「何、





「・・・・・ょ、よかったぁ」





「?」



















無駄に緊張していたせいか、顔が緩んでいくのがわかった














ドアを開けるといつものように椅子に深く腰をかけた雲雀


書類を片付けていたのか机の上には沢山の紙





























「凄い顔してるよ」





「ぅ、うるせえ・・・」





























本当にいてくれて良かった



もしいなかったら・・・・いや、もう想像はやめよう



これ以上女々しくなりたくはない






































「で、なんの用?」








「ぁ、あのさ、その・・・」








































この気持ち、今更だけど本当に雲雀に聞いていいのだろうか




馬鹿にされたり・・・、しそうだな・・・







































「ひ、雲雀の、今の気持ちってどんな感じ・・・?」





「は?何言ってんの?」





「だ、だから!その、人を好きになる気持ちって・・・どんなものかな、と・・・」


















俺はなんだか恥ずかしくなって、顔を隠すように俯いた















雲雀は持っていたペンを机の上に置くと、胸の前で腕を組んだ
















































「何、僕に惚れたの?」





「ち、ちがっ!//いいから答えろよ!」




































雲雀の言葉でどんどん顔が熱くなっていく



これじゃあ図星みたいだ





































「そうだね、情緒不安定になるんじゃない?」





「・・・・・何その人事みたいな・・・」





「小さな事で嬉しかったり、悲しくなったり。で、は?」





「は・・・?」






「僕のこと好きになったわけ?あんな事言われといて此処に自分から来るなんて」




































雲雀は何故か余裕そうな笑みを見せた



確かに、あんな事言われといて自分から此処に来るなんておかしいかもしれない



でもどうしても雲雀との関係が崩れたくなかったから、此処に来た訳で・・・































「す、好きになったから来たんじゃねえよ!ただ・・・」





「ただ・・・?」





「ちょ、ちょっと雲雀こっちに向けて拳つくってみてくれ!;」











































絶対、ぜーったい雲雀のことなんて好きになってやるもんか・・・!




コイツ意地悪だから絶対馬鹿にしやがる!




今の俺のこの気持ちは、ただ・・・














































雲雀は言う通りに拳をつくり不思議そうに俺の顔を見つめた



俺はそっとその拳に自分でつくった拳を軽くぶつける










































「ただ、お前との関係が崩れちゃいそうで嫌だったんだよっ!」


















































今の関係が心地良すぎて、無くなるのが怖いから














































って、恋愛したことないでしょ」





「なっ、人が折角真面目に・・・」





「まあいいや、直わかると思うよ」

























雲雀は薄っすらと笑みを浮かべながら俺の拳から拳を離すと



急に立ち上がって何故か俺に近付いてきた

















































ちゅっ


















































「な、なななななな・・・////」





「顔真っ赤」





「ぅ、うるせえー!馬鹿雲雀ーっ!!//覚えてろよぉおおー!!!」























軽く俺の頬に触れた雲雀の唇。































小さなリップ音を立てて離れるとそこには勝ち誇ったような笑みの雲雀。



俺は顔を真っ赤にしながら触れられた頬を押さえると、



そこに立っているのすら恥ずかしくなって、



まるで弱い悪役の様なセリフを言い捨てて応接室から飛び出した。
























---END---

久しぶり過ぎて、ヒロインのキャラも雲雀もわっかんねー!(∀)
次回、頑張りますですはい。