「好きだ…。」

 毎日のように、貴方は言ってくれる。もちろん、嬉しいよ。でもね…人間は、嘘もつけるのよ。だから時々、不安になるの。













「冬獅郎…。本当に私の事、好き?」

 
 久しぶりに非番が重なって、冬獅郎の家に遊びに来た。たくさん話して、あっという間に夜。突然こんなことを聞かれて驚いてるようだったが、迷うことなく答えてくれた。


「…当たり前だろ。誰よりも、愛してる。」
「冬獅郎。…私の名前、呼んで?」
「どうしたんだよ?珍しいな。」


 普段はこんな事、絶対に言わない。


「いいから。お願い。」
「…。」


 どうしてだろう?『愛してる』って言われるよりも
 名前を呼んでくれた方が、ずっと嬉しいの
 ずっと、『愛されてる』って感じるの
 何だかね、心がこもってるように思うの
 

「大好きだよ、冬獅郎っ!!」
「なんで叫ぶんだよ///」
「それくらい、大好きなの。」 


 溢れるくらいのこの想い。伝える方法は、これしかないの。


「何言ってんだよ。俺のほうが、お前を愛してんだよ。」
「わ…私の方がずっとずっと大好きなの!」


 はたから見れば、くだらない言い合いかも知れない。でも、これが私の気持ち。私の想い。


「どうしよう…。なんだか、止まんなくなっちゃった。…冬獅郎…。本当に…愛してるからね。」


 どうしようもないくらい、冬獅郎が大好きだよ。


「そんな事言われたら、オレだって止まんねえよ……。キスだけ、いい?」
「うん…。」


 それは、甘く、深く。


「…冬獅郎…キス、だけ?」
「いいのかよ?」
「…これからも、私を愛してくれる?」
「…ああ。ずっと、な。」


 どんな綺麗な言の葉よりも
 愛しげに呼んでくれる、私の名前
 それだけで、不安なんて吹き飛ぶから
 自分の名前、好きになれるから
 もっともっと、私を呼んで

                    END





胡「語ってるな〜…主人公。」
冬「お前の小説、意味わかんねぇ…。」
胡「悪かったですね…。…獅馨哉様、こんなのですが、ぜひ貰ってください!」
冬「これからもよろしくな。」






素敵な冬獅郎夢ですよねーww
胡桃様有難う御座いました!!
これからこんな変な奴ですけど宜しくお願いします。