群れるのは大嫌い
見ているだけで反吐が出る
でも、一人だけ、
命を懸けて、一生守っていきたいと思う人ができた
「」
「ん?どうしたの雲雀」
外は雨。
そういえば今日は傘を持ってくるのを忘れてしまった、と思いながら、
横目で窓の外を見つめ、近くのソファに座っていたを手招きした
「こっち来て」
「?」
「早く」
急かすと、はソファから立ち上がり、僕の手の届く場所までやってきた
僕はの腕を掴み、もっと自分に近づけると、ぎゅっと抱きしめ肩に顔を埋める
のつけている甘い香水の匂い
そこら辺の女子の香水の匂いは好きじゃないけど、
なら許せる、
寧ろ、好き
「、僕から離れちゃ駄目だよ」
「ふふ、今日の雲雀なんか甘えん坊だね」
どうやら、僕には
依存性
があるらしい
(やっと見つけたんだ、心から愛せる大切な人)
(何があったって、僕が守り抜くから)
(だから、絶対僕から離れないで)