休み時間、私はあなたに会う為に廊下を走る

























Every day

























「とぉーぅしろぉ〜う!!ちょっと聞いてよぉー!!」










はそう言いながら勢いよく教室のドアを開けた





「また来やがった・・・」





冬獅郎は呆れた顔をして小さく呟く



として友達との会話から抜けるとに近付く





「あ、冬獅郎見っけ。もぅ聞いてぇー今日テス・・・あ゛ぅっ!」





はそう言いながら冬獅郎に抱き付こうとすると



冬獅郎はの顎を手で押さえ阻止した





「一々抱きつくんじゃねぇ」





暑苦しい





「何それぇー酷いよ冬獅郎・・・」





いいじゃないそんくらい



幼馴染なんだから




はぶぅと頬を膨らませながら 冬獅郎を睨んだ





「るせぇ、んで何の用だよ?」





またなんかして校長室にでも呼ばれたか?




冬獅郎は壁に寄り掛かりながらを見上げた





「違いますぅーさんはそんないけない子じゃありません!」





よく遅刻して怒られるけどね





「じゃあなんだよ?」



「実はさぁー・・・」





は急に静かになりポケットからある紙を取り出した










「コレなんだけど・・・」










「??」










なんだこの紙切れ・・・




くしゃくしゃになっている紙をよく見ると丸やらバツが書かれていた





「これテストじゃねぇか」



「そぅ・・・」





はボソッと言うと俯いた





「どうしたんだよ・・・んん゛!?」





なんだこれ・・・





・・・コレ・・・」





テストか?





「・・・・・・;;」





冬獅郎はのテストを見て顔を青くした





ありえねぇ・・・



なんだコレ



どう見ても丸よりバツの方が多いぞ!?










「15点」










「しぃーっっ!!声出して言わないでよ!!」





は慌てて冬獅郎の口を押さえようとした



しかし冬獅郎はそれを見事に避けの手首を掴んだ





「これ何点満点中なんだよ?」





50点満点ならまだ許してやろう











「もちろん100点満点だよ?」










「・・・・・」





冬獅郎はの言葉を聞き眉間に皺を寄せた





「・・・冬獅郎?」



「・・・・お前・・・」





俺の知り合いにこんな点数取る奴がいるなんて





「?」



「お前馬鹿じゃねぇのかッッ!?」





冬獅郎はを怒鳴りつけた





「ぅっ、そ、そんな事わかってるよ!しょうがないじゃん難しいんだもん!」





私は冬獅郎みたいに頭良くないんですー





「で、俺に追試の為に勉強教えてもらおうって訳か?」



「お、さっすが天才児!!」



「あぁ?」





誰が天才児だ?




冬獅郎は 児 を強調した





「ぁ、いえ、なんでもないッス先生;;」





危ない、勉強教えてもらえない所だった;;





「追試までは何日あんだよ?」



「えーっとね、一週間後」





は持っていた手帳を見ながら言った





「ふーん、じゃあそれまで俺はの家庭教師だな」



「ヨロシクお願いします冬獅郎先生w」





は笑いながら冬獅郎に言った





「あぁ、じゃ、今日から早速始めっか」





丁度今日部活ねぇし



親も帰って来ねぇし





「俺ん家でやるぞ」





いいか?





「うん、わかったー」





どうせ家隣だからいいか



親だって冬獅郎の家にいるって言ったら遅くなったって怒らないし





「じゃー後でねぇ〜!」



「おぅ、逃げんなよ」





はそう言うと自分のクラスに帰って行った

























ったくはなんであんな馬鹿なんだ・・・




冬獅郎はが帰った後一人椅子に座り外を見ていた




あ、あれじゃねぇか あいつ5限目体育だったのか




冬獅郎の視線の先を見るとがバスケをしていた




あいつスポーツは結構できんだよな


小さい頃はよくバスケやったもんだ




冬獅郎はそんな事を考えながらもの姿を目で追う




あ、コケてやんの アホ面しやがって・・・笑ってるし




は躓きボールを持ったまま倒れた




怪我してねぇだろうな?


あーックソ、授業中じゃなきゃあっち行ってんのに




冬獅郎は無性に腹が立ち眉間に皺を寄せる




あ、立ち上がったか、ピンピンしてっからきっと平気なんだな




そう思うと眉間から皺がなくなった




お、3Pじゃねぇか


あいつあんな華奢な体しててよくあそこまでボール飛ばせるな


てか、男子いねぇからいいものの・・・ちゃんと体操着入れろよな////





腹見えてんだよ・・・////





冬獅郎は顔を赤らめながら溜息を吐いた










「日番谷、お前は百面相か?」










「?」





冬獅郎はから視線をずらし 前の先生を見た





「さっきから笑ったり怒ったり何してんだ?」



「な・・・なんでもないです・・・」





つい顔に出ちまったか;




冬獅郎は元通り眉間に皺を寄せて黒板に書いてある事をノートに書き始めた




















「とぉーしろぉー!お迎えに来てあげたよーww」





早く帰ろー



授業が終わるとは急いで冬獅郎のクラスに向かった





「おぅ今行く」





冬獅郎は鞄に荷物を入れるとの方へ行った










「今日さぁー体育でバスケやったんだ!」





帰り道と冬獅郎は二人並んで帰っていた





「ふーん」



「でね!3P入ったんだよぉー!!もぅ久しぶりに入って嬉しかったw」





はシュートのポーズをとりながらニコニコしていた





「よかったじゃねぇか」





ぜってぇ見てたなんか言わねぇ





「冬獅郎にも見ててもらいたかったなぁ〜絶対あれは冬獅郎より綺麗に入ってたよ」





シュッて入ったの!綺麗にさ





「俺の方が綺麗だな絶対」



「な、そんな事ないよ!じゃ勝負しよ?」





丁度其処に公園あるからさ




の指さした方にはバスケコートのある公園があった





「いいぜ、負けた方は勝った方の言う事聞くのな?」



「望むところだ!」





絶対負けないもん




冬獅郎とは公園へ入っていった





































「うっそぉーーーーーーーーーッッッ!!!」










「はっやっぱりな」





コートに入って30分後簡単に勝負はついてしまった





「3Pシュート10本中、私が9本・・・」





「俺が10本だ」





冬獅郎は制服のブレザーを脱いで勝負が終わってからもシュートを入れていた





「く、悔しいぃ〜!!」





あと1本の差なのに・・・





「その1本の差がデカイな」





冬獅郎は軽々と3Pをきめるとニヤッと笑いながらを見た





「ぅ・・・うるさい」



「んじゃ俺の言う事聞けよな?」





冬獅郎は自分のブレザーを持ちに近寄った





「へ?」





あ、忘れてた・・・;





「なににすっかな」





やっぱあれか・・・










「なによ?」










なんか奢るとか?



それとも宿題代わりにやれとか?冬獅郎の方が頭いいのに





































「俺の彼女、尚且つパシリな」





































両方とも制限なし



















「はっ!?」





今なんて言ったの・・・?





「だからパシリだって」





制限無しの。毎日やるんだよ





「いや、そっちじゃなくて、その前に言ったの・・・」





がそう言うと冬獅郎の顔が急に赤くなった





「・・・・・女」



「ぇ?」










「彼女だって言ってんだろが!!これも制限ねぇからな!!毎日・・ずっとだ!」










言う事聞けよな



冬獅郎は耳まで真っ赤に染め俯いた





「冬獅郎って私の事好きだったの?」



「な、お前はっ////」





なんでそうはっきり言うんだ//





「なーんだそれならもっと早く言いなよね」





恥ずかしがっちゃって





「あ?」










「私も冬獅郎の事好きだからその言う事なら聞いてあげる」










はニッと笑った





「そうか、んじゃ俺ん家行こうぜ」





冬獅郎はその言葉で何かを考えついたようにニヤリと怪しい笑みを浮かべた





「う、うん、てかその怪しい笑みは何!?私冬獅郎の家に勉強しに行くんだよ!?」




一体何考えてんのさ;;





「あ?当たり前だろ。勉強だ勉強」










色々の科目のな










「・・・・?」










「今日は保健の勉強時間が多いだろうけどな」










「え・・・」





冬獅郎はそう言いながらの手を掴んだ





「先生の言う事は聞けよ?あと、ちゃんとバイト代貰うからな」





金じゃなくて





「・・・・;;」






これから一週間毎日だな




















---END---

あ、甘くねぇ・・・ッッ(独り言)シチュ合ってないじゃんッ!!誰だよコレ書いたの!!

あーもぅすみません、許してください。これでも獅馨哉にしてみれば甘いんです!きっと!

キリ番27000を踏んだ 由里様に捧げます。


由里様だけお持ち帰り可。