今日は年に一度の流魂街で行われるお祭りの日










幼馴染のと冬獅郎は二人でお祭りに行く事になった


























花が咲く夜に

























「おい準備できたかー?」















そろそろお祭り始まる時間だから早く行こうぜ






浴衣姿の冬獅郎はを迎えに家へ訪れた



ひょこりと戸から顔を出すと浴衣姿のが振り返る










「ぁ、冬獅郎!どう似合う?」










お婆ちゃんに着付けてもらったんだけど・・・





はニコニコ笑いながら冬獅郎に近付いた



すると冬獅郎は少し頬を染めから視線を逸らした






「別に・・・いいんじゃねぇの////」




「そうかな?ありがと//」






はそう言うといってきまーすと後ろに居たお婆ちゃんに言うと下駄を履いた




































「うわぁー混んでるー;;」










「逸れるなよ?行くぞ」















と冬獅郎が祭り場に着くと



そこは既に沢山の人で溢れていた






冬獅郎はそう言うと一人ズンズンと人込みを進んで行った






「ぁ、ちょっと待って冬獅郎・・・!」






は慌ててその姿を追う



途中で転びそうになり前にいた冬獅郎の手を掴もうとしたが



僅かに手が届かずその場に倒れこんだ




































「おい何食う・・・、ってアレ・・・!?;;」






暫くして冬獅郎が後ろを向くとそこにはの姿がなかった










「・・・ったく、の馬鹿野郎・・・;逸れるなって言ったのに・・・」










やっぱり手を繋いだ方が良かっただろうか・・・



冬獅郎は自分の手を見つめその手をぎゅっと握ると



小さく溜め息を吐きを探し始めた




































冬獅郎は暫く走り続けある人気のない神社の前で足を止める



その神社の石段に一人の少女が座っていた



冬獅郎はゆっくりと近付き少女の前に来るとその場にしゃがんだ

























テメー急に居なくなるんじゃねぇよ・・・」















「う゛〜・・・、冬獅郎〜ぉ」

























泣いていたは顔を上げ冬獅郎に抱きつく



冬獅郎は最初戸惑ったがすぐにの背に手を回した






「ごめ・・ひっく、いなくなってっ、ごめんなさぃ・・・」






は冬獅郎の方に顔を埋めながらそう言う



冬獅郎はふと足元を見るとを自分から剥がした




















「おま・・・、これ・・・;」




















冬獅郎はの足を掴み良く見えるように自分の足の上に置く



の足は慣れない履物を履いていたため靴擦れがおきていた










「相当痛いだろコレ・・・;;」










そう冬獅郎がに尋ねるとは首を横に振る










「ごめんね・・・っ、あたしのせいで折角のお祭り・・・」




「別に気にしてねェよ、今は黙ってろ」




「一生っ、懸命冬獅郎のこと探しなんだけど・・・ひっく・・、見つからなくって」




「いいから黙ってろ」










冬獅郎は持っていたハンカチをの足に巻く






「おらできたぞ、いつまでも泣くな」




「ふっ・・ぅぅ・・・ごめ・・・//」






そう言っても泣き止もうとしないを見て冬獅郎は小さく溜め息を吐く






「もう泣くなって・・・」






冬獅郎はの涙を自分の浴衣の袖で拭き取ると



綺麗になった頬にキスをした










すると・・・





































ドーン・・・




































「・・・・花火・・・?」




































ほぼ同時に夜空に花火が打ち上げられた




































「キレー・・・」















は花火に見惚れいつの間にか泣き止んでいた



その姿を見ていた冬獅郎は消えそうな声で呟いた





































「お前の方が・・・・・・・/////」




































「ぇ?なんか言った?」




「いや、なんでもねぇ////」






冬獅郎はふぃっとそっぽを向きながらそう言うと



はクスっと笑い視線を花火に戻した















































「そろそろ帰ろうぜ?立てるか




「うん」










花火が終わって数分後



冬獅郎はの正面に再び立ち手を差し伸べる



はその手をぎゅっと握り締め










二人は手を繋いで家へ帰っていった




















---END---

夏なので夏祭り!!

まだ冬獅郎は死神じゃありません!!

丁度桃が居なくなって直の事とでもしておこう!(ぇ


是非感想待ってますー!!短編だと感想少ないので・・・↓↓