あなたは恥ずかしがりやだから
何も言ってくれない
好きだとか、愛してるだとか
だからね、
信用はしてるんだけど、時々不安になっちゃうんだ
言ってよ愛の言葉
「ね、トシ」
夏が終わって、段々涼しくなってきたある日、
わたしの大好きなあなたは相変わらず瞳孔開いて書類と睨めっこ
銜え煙草に、肌蹴た黒い着物
本当に全部大好き
「わたしはね、トシのこと大好きだよ」
「どうした、急に」
わたしがそう言いながら後ろからトシに抱きつくと
トシは銜えていた煙草を手に持ってわたしの方を向いた
「どうもしないよ、ただ言いたくなっただけ」
そしてトシの気持ちを聞きたいだけ
「ならいい・・「で、トシは?」
わたしが尋ねるとトシはそっぽを向いてしまった
一言言ってくれるだけで良いのに
好きって
「ねえ、トシってば」
どうして言ってくれないの?
不安になっちゃうよ、わたし
わたしはトシから離れて立ち上がる
すると嫌な予感を感じてか、トシはわたしの方を向いた
「・・・・・泣いてんじゃねェよ」
「だって・・・っ」
信じてるけど、やっぱり言ってくれないと不安になっちゃう
気持ちが聞きたいよ、言葉じゃないと伝わらない事もあるんだよ
「トシ・・・っ、わたしと付き合ってから一回も好きって言ってくんなぃ・・・」
「・・・・」
「いっつもわたしばっかで、なんか・・っ、これじゃ片思いしてるみたいだよ」
わたしが必死に服の裾で涙を拭っていたら
いきなり空いていた手をトシに引っ張られて
わたしはトシの胸の中に納まった
「ごめん・・・」
トシはわたしの耳元でそう囁いて
力いっぱい抱きしめてくれた
わたしもそれに一生懸命答えて、腕をトシの背中に回し力を込めた
「俺、・・・不器用なんだよ」
「うん」
「そういうこと言いなれてねェしよ」
「うん、恥ずかしがり屋だもんね」
わたしがクス、と小さく笑うとトシの腕にまた力が入って、
そして小さな声だったけど、わたしの一番欲しかった言葉を言ってくれた
「愛してる」
---END---
久・し・ぶ・り・す・ぎ・て・ト・シ・の・書・き・方・わ・か・ん・ね・!・!・!(・∀・;)
これも記念夢ッス。銀魂なかったんで書きました。
どうぞ持っちちして下さい。(何
10万打ですね、ここまで来れたのは皆様のお陰です。
これからも重禍違反と輿嬢獅馨哉を宜しくお願いします。