朝の光に浮かんだ
影はいまはひとつだけ
キミを想うよ
この頃、どうしても駄目だった
大好きな貴方につよく抱きしめられても
何故か身体は透き通っているみたいで
全然貴方を感じられなくて
でもそれは、私のせいじゃないんだって気づいた
冬獅郎は、私じゃなくて
桃ちゃんが好きだって分かったから
それが分かった瞬間に、私の中の何かが粉々に崩れちゃって
私は冬獅郎にお別れの言葉を言った
「冬獅郎っ・・・、ごめんなさい」
本当は単刀直入に言って終わるはずだったんだけど
つい謝ってしまった
冬獅郎は目を大きく開けて数秒固まっていた
でもその後直私の言っている事が理解できたみたいで
眉間に深い皺が刻まれた
嘘だろ?なんてどうして聞くんだろう
桃ちゃんの事が好きだって勘付かれたと思ってるの?
別に桃ちゃんになんか嫌な事なんてしないよ?
私がいけないんだもん
冬獅郎を満足させられなかった私が
だから私は否定をするため首を横に振った
「冬獅郎、別れて」
もう一度さっき言った言葉を言ってみる
何時までも冬獅郎の顔を見てたら
目に涙が滲んできた
本当は別れたくなんかないのに
私は、冬獅郎の事が好きなのに
「さようなら」
涙が流れそうだったから、そう言って冬獅郎に背を向けた
これで、冬獅郎との関係は終わり
きっと、冬獅郎は優しいから直には桃ちゃんと付き合わないだろう
何週間後か経って、私を忘れてから・・・
そんな事を考えた瞬間に涙が頬を伝った
声は抑えたが肩が震える
「ッ!!」
後ろで冬獅郎が私の名前を呼んだ
振り返らない
振り返っちゃいけない
「俺が何したって言うんだよ」
冬獅郎は桃ちゃんを好きになったじゃない
「何か気に食わない事があったなら謝るからっ」
気に食わない事があるのは冬獅郎の方でしょ?
「別れるなんて言わないでくれよ・・・!」
なんでそんな事言うのよ・・・!!
意味が、わからない
「・・・!」
私が無視し続けて歩いていたら
冬獅郎は諦めたのか、最後の言葉はとても弱弱しかった
声が震えていて、泣いている様にも思えた
さっきまで、私と冬獅郎は笑って話していた
キスもした
冬獅郎は私の頭を優しく撫でて・・・
もう全てを忘れてしまいたい
---END---
あーっと、こっちを先に読んじゃった人!!
できれば冬獅郎の方から読んで欲しかったァ!!
この冬獅郎視点とヒロイン視点の夢は
冬獅郎の場合今は解散してしまったJ-FRIANDSの君を思うよ、
ヒロインの場合は柴咲コウの哀しみを許してを使わせていただきました。
いやぁ、切ない。上に書いた2曲を聴くと涙が目に薄っすら浮かんできちゃいます。
曲のテンポ的に弱いッス。歌詞もいいしね。
この2つを比べてどう思いましたかね?
是非感想下さると嬉しい・・・あ。でも悲恋はやっぱり読む人少ないのかな・・・?;