[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。






















「お前・・・ホント馬鹿だねィ」





「・・・・・お恥ずかしいばかりで」


















私はベッドの上に正座で座り深々と頭を下げた





















「まあもういいじゃねぇか総悟」







床に胡坐をかいて座るトシは、そういって吸いかけの煙草を灰皿に押し付けた


まだ高校生のクセに吸ってんじゃねえ!なんて今の私には言えない










「何言ってんでさァ。だから死ねばい・・「意味わかんねぇんだよお前」




「ぁ、あの・・・」




「なんでィ」




「私はこれからどうすれば・・・」

















私は少し頭をあげて総悟の顔を覗きこんだ


そんな私を見て総悟は小さく溜め息を吐いた




























「アンタの気持ちに従えばいいんですぜ」





「私の気持ち・・・?」





「高杉が好きか嫌いかってことでィ」




















総悟はそういうと私の髪を掴み上に持ち上げた






















「いだだだだだだだっ!ちょ、ちょっと痛い!!」



「もういいだろィ。帰りなせェ」



「な、なんで!?まだ居たっていいじゃん・・・!」



「これからは男同士の時間なんでさァ」



「ぃ、意味わかんな・・「帰れって言ってんだろ・・・」






「かっ、帰ります・・・!!」















総悟が標準語になると確実に怒っている


私は急いで荷物をまとめて立ち上がった














「じゃ、じゃあお邪魔しました・・・!じゃあねトシと退!」




「おう」




「また学校でね」





















トシはまた新しい煙草を取り出しながら、


退は手を振りながら、そう言った






ガチャリと部屋のドアが閉まると、私はゆっくりと階段を降りた














































************
















































「おい総悟、いいのか?」




「何がですかィ土方さん」














萌夏が帰ってから数分後、沈黙の流れる部屋の中俺は口を開いた
















「お前萌夏のこと・・・」




「いいんですぜ、もう俺はとっくにあいつの気持ちはわかってるんでねェ」





















総悟がそう言うと、俺はもう何も言えず、煙草を銜える事しかできなかった

































総悟の手が小さく震えている事は、見なかったことにしよう

















































気持ち×気持ち
(きっと萌夏は気付き始めたはずですぜ、高杉に対しての感情を)
(そうなっちまったら、もう俺は引くしかねぇだろィ)
(くせぇかもしんねぇが、やっぱり惚れた女には幸せになってほしいんでねィ)
(だから土方さん、この事は秘密っつーことでお願いしまさァ。あいつにはぜってー知られたくないんで)
(あぁ・・・わかってる)