「はあ・・・セカンドまでも高杉君か・・・」
「あ?なんか言ったか?」
「いーえなんでもございませーん」
「なんかその言い方ムカつくなオイ」
高杉君は焼きそばパンを頬張りながら私の事を睨んできた
てかその顔可愛いんですけどー!いつもの高杉君は何処(いずこ)ォー!?
「・・・・」
「ぇ、なんですか」
「それ誰が作った?」
突然真面目な顔をして私の食べていたお弁当を指差す高杉君。
やば、今度はかっこいい。
なんなんだこの人は。オールマイティーか。
「ゎ、私ですけど・・・」
「明日から俺の分も作ってこい」
「ぇ、はぁあ!?」
「弁当が食いてえ」
もうどうにかして下さいよォオオ!この俺様野郎ォォオオッッ!!
私のことなんてお構いなしに、ちゅーっと珈琲牛乳を飲んでいる高杉君
あ、ちょっと私のタコさんウインナー食べないでよ!
**************
「、ちょっとこっち来い」
ご飯を食べ終わってまた寝転んだ高杉君
私も少し遅れて食べ終わると、お弁当箱をバンダナに包んだ
「ぇ、今度は何するつもりですか」
「いいから来いっつってんだよ」
「ギャッ!」
ぐいっと腕を掴まれて、体勢を崩し高杉君に突っ込んだ
「出すならもっと色気のある声出せや」
「ちょちょちょちょっとォオオッ!何するんですかッ!//」
突っ込んだと思ったら腰に手を回されて動けなくなった
つまり抱きしめられているわけで
「次の時間サボれ」
「ななな何言ってるんですか!無理ですからァア〜〜!!!」
「いいじゃねぇかァ。寝ようぜ」
「だ、誰かァアアア〜〜〜〜!!!むぐっ」
私が煩すぎたのか、腰に回っていない方の手で後頭部を抑えられ、
高杉君の胸に顔がくっついた
数分後
「・・・・高杉君?」
「スー・・・スー・・・」
え、ホントに寝ちゃったんですか。
ちょっと上を向いてみると、
そこには綺麗な高杉君の寝顔。
「やっぱり綺麗だなぁ〜」
もうなんていうんだろう、ホント王子様みたいな顔。
なんでこの子はこんな綺麗に生まれたのかしら〜って思うよ、うん。
「・・・・・私も寝ようかな」
きっとあと数分でチャイム鳴るけど、
なんかこのポジション居心地がいいし、
時々はいいかもしれない。
聞こえてくる鼓動
(と寝息。)
(この鼓動は落ち着くけど、髪にかかる寝息が気になって眠れない)
(あー、高杉君寝てて良かった…)
(だって私の鼓動聞こえてたらやばい。早過ぎる)