俺のこの気持ち届けばいいのに


























この持ちキミに届け

























今、俺の目の前にいるのは俺が想いを寄せている










そして今執務室には俺としかいない










この状況、俺には耐え切れねぇ

























「おい起きろよ」






冬獅郎は目の前で寝ているに向かって話しかけた




しかし、は表情一つ変えず、気持ちよさそうに眠り続けていた





・・・」





このままじゃに手出さない自信がねぇ





「襲うぞぉー」





冬獅郎はに顔を近づけダルそうに言った





「ん・・・・」





その声には反応し小さな声を出した





可愛い声なんか出しやがって



そんなんじゃ襲われたって文句言えねぇんだからな





「ったく」





は俺だから気抜いているんだろう



コイツとは流魂街からの付き合いだからな





でも、付き合いが長いくせには全然俺の事わかっちゃいねぇ



苦手な事だってあるってのにアイツは俺が完璧だと思ってるし



俺が想いを寄せている相手は雛森だと思ってやがる



俺はそんな感情一切ねぇのに



俺はの事が好きなのに





はぁ、と冬獅郎は一つ溜息を吐くと立ち上がり自分が着ていた羽織をにかけてやった










俺がにこの気持ちを伝えたらどうなる?



好きだけど、もし断られたら・・・



俺はそれが怖くてこの気持ちを伝える事ができない





冬獅郎はそっとの頬に触れた










「今すぐお前を奪えてしまえればいいのに」










「・・・どうしたの冬獅郎?」










;」










冬獅郎は急いでに触れていた手を離した





「今、頬触って・・・」





「ゴミ付いてたんだよ////」





「そ、そう?」





ありがとね冬獅郎





はニッコリと笑った





全く、こいつは俺の事信じ過ぎだ



どうしたらそんなに人を信じられるんだか





「なぁ





「なぁーに?」






はまだ重たい瞼を擦りながら言った





「お前、鈍いにも程があると思うぞ」





「へ?」





何急に、どうかしたの冬獅郎





、お前は俺の事わかってると思うか?」





「ぅ、うん。まぁ大体は・・・」





付き合い長いしね





は近くにあった茶菓子の袋を開けながら言った





「じゃあ俺の苦手な事は何だと思う」





「え、冬獅郎苦手な事なんかあるの!?」





は目を丸くした





「たりめぇだろ」





「そうなんだ;」





なんにもわかってねぇじゃねえか










「じゃあ、俺の好きな奴誰だと思う?」





はお菓子を運ぶ手を止め 少し俯いた




















ドキン・・・




















ドキン・・・




















「そ、それは、桃ちゃんじゃないの?」





はゆっくりと言った





やっぱり・・・は・・・




















「でも、そうじゃなければ嬉しいんだけどな;」




















切なそに笑いながらは俯いた





それ、どういう意味だよ





































「私も冬獅郎の事好きだから」





































は俯いていた顔を上げ、真っ直ぐと冬獅郎を見つめた










「ずっと前から、流魂街で一緒にいた頃から私は冬獅郎の事大好きだったんだよ」










だから、冬獅郎が桃ちゃん好きでなければいいなって思うよ










知らなかったのはお互い様だった



俺もの事知らなかった



コイツは俺が怖いと思っていた事をやっちまうほど強い奴なんだ





「違うからな・・・」





「なにが?」










「俺は雛森にそんな感情一切ねぇから」










俺は・・・





































の事が好きだ」





































やっと言う事ができた





「ょ、よかったぁ////」





の頬が揺るいだ










、好きだ」





「ぅん////私も冬獅郎の事大好き」





「好きだ////」





「うん」





「好きだ」





「うん」





「好きだ」





「うん」





「好き「もうわかったからいいよ////;」





は冬獅郎の口を押さえ黙らせようとした





無理言うんじゃねぇよ



今まで我慢してた分



いっぱい言うんだからよ





しかし、冬獅郎はその手を掴み を引き寄せキスをした





「・・・・んっ・・・はぁっ」





「黙らせたいなら今度からこうしろよな」





冬獅郎はニッと笑った





「な、なに言ってんの////」





は頬を赤らめながらも嬉しそうに微笑んだ




















もう我慢しなくていい




















冬獅郎は手を伸ばしの頬に触れ




















ゆっくりと唇を重ね合わせた




















「・・・・っ、愛してる」

























---END---

最初は微裏で行こうと思ってたんだけど
無念でした・・・あっちゃぁ〜残念;;