「えー・・・・暇ですがなんですかお兄さん?」





「おし、・・・・・じゃあちょっと来い

























高杉くんは私の返事を聞くと小さくガッツポーズをした














なんか初々しい男の子を見てる気分になります



というか、この人初々しすぎるよ行動が!








































この前のオムライスといい、今の行動といい・・・



胸キュンしちゃいました。












一生の不覚です。














































「・・・・・おい、早く来いよ」





「あ、すいません。てか何処に・・・?」





「いいから、ついて来い」


























ぎゅっ、と高杉くんが私の手を握った、そしてぐいぐいと引き摺られる



高杉君の手は大きくて、骨ばってて、立派な男性の手



なのにこんな胸キュンボーイ











































「・・・・・・女の敵だな」






「あァ?何言ってんだオメェー」


































つい出てしまった言葉に高杉君は頭に疑問符を浮かべる



私は曖昧な返事を返してそれを誤魔化した


















































「はーん、こりゃァ後でしっかり聞くしかねェや」

































二人の姿を目で追っていた総悟が、ぽつりと呟いた



その目が何処か淋しそうなのは、も高杉も知らない。























































****************





















































「なんで屋上?」





「煙草吸えるから」





「はあ・・・、成る程・・・?」

























よくわからないけど取り敢えず納得してみた



というか今のは注意すべきだった?



未成年の喫煙は駄目だしね































「注意ぐらいしろよ」






「あ、すいません。駄目だよ、吸っちゃ」





「じゃあキスしていいか?」






「意味分かりません」
































そういって突然高杉君の顔が間近に現れた


私は急いで一歩後ろに退く





































「チッ、あと少しだ・・「そういえば、話の続きは・・・?;」










「流すんじゃねぇよ」





「日曜日・・・・予定入れようかな」





「あー、その、日曜日デートしませんか」



























私が携帯電話を取り出して弄り出すと、高杉君は慌てて話を切り出してきた












































「デート・・・?」


















「あァ、お前の好きなとこ連れてってやらァ」






「私そんなこと頼みましたっけ?」






「・・・・・俺が行きてェんだよ」












































高杉君は急に俯いた



ほんのり、頬が赤い















































あ、まずい、また、キュンとしてしまった




















































「べ、別に、わ、私はいいですけど・・・!」





「マ、マジで・・・?」

























私もなんだか恥ずかしくなって俯きながらそういうと、高杉君は勢い良く顔をあげ、



















































「じゃあ、決定な。予定入れんじゃねぇぞ」




















































というと、とっても嬉しそうに笑った。




























































ドキン




















































あ、れ・・・?











































胸がキュンキュンドキン
((今度は・・・ドキン・・・?))
(高杉君の笑顔に、ときめいてしまった)
(なんだろうこの気持ち)
(頬が熱い)
(心拍数が、速い気がする)