「やべーこのままじゃ銀時の野郎に言われる・・・」
空がオレンジ色に染まり始めた頃、
高杉は自分のクラス、3-Zに独りぽつんと残っていた
「でももう学校にいるかもわかんねえし・・・」
多分あいつ帰宅部だろうしな・・・
家も知らねえし・・・
高杉が机の上に突っ伏すと
それと同時に携帯のバイブ音が響いた
「っ・・・・誰だよこんな時に・・・」
そう言って鞄の中をガサガサと荒く漁った
携帯を見つけた時には既にバイブ音は止まっていて、
高杉はランプが点滅しているのを確認してから携帯を開いた
Frm 坂田銀時
Sub 恋する乙女BOYへ
―――――――――――
今直ぐ昇降口行け。
走れよ?
間に合わなくても責任と
んねえからなー。
「あ・・・?何言ってんだコイツ・・・」
高杉は銀時が何を言っているのかが良く分からず頭にはてなを受けべた
そのメールはどうやら下に間隔を開けて続いているらしく、
高杉はスクロールを続けた
ちゃんいるぜ。
――――END――――
「はっ!?おま、これを文頭に持って来いよ馬鹿ヤロっ」
高杉はガタンと音を立てて椅子から立ち上がり、
中身がぐちゃぐちゃなままの鞄を掴んで教室を飛び出した
「あ〜あ、行っちゃったよ多串クン。いいワケ?」
「多串じゃねえ、それに俺は後悔してなんかねえんだよ」
「ふーん、そのわりには目真っ赤じゃん?」
「っ・・・これは花粉で痒いんだよ!」
*******************
昇降口に行ってみたら、銀時の言う通り本当にいた
もう校門を出てしまう所で、俺は急いでローファーに履き替え追いかける
「ぉっ、おいそこのお前止まれェッ!」
「ぇ?・・・・ってえぇええぇえええ!?!?;」
全速力で追いかけると案外簡単に追いついた
俺は追いつくと、ガシリと相手の腕を掴み少し上がった息を整える
「なっ・・・・・なんでしょ、ぅか・・・;」
「こ、これ・・・」
相手は目を見開き、まじまじと俺の顔を見つめた
俺はその視線に恥ずかしさを覚えながらも、
急いで銀時から貰った物をポケットから取り出した
「ぁ、飴・・・?あぁ、この前のね!;別にいいのに・・・」
「そ、それと・・・・俺・・・」
「?」
俺は飴を相手に押し付け、ギュッと腕を掴む手に力を入れた
「お前のこと・・・す、好きだ・・・っ」
LUCKY CANDY!!
(ぇ・・・ぇっとぉ・・・)
(ぁ・・・、ぉ、俺、高杉晋助っつーんだけど・・・;)
(ぁ、あぁ、知ってるよ、3-Zの高杉くん)
(ぉ、おう、・・・・・・で、へ、返事は・・・?)
(・・・・・・・・・ょ、よろしくおねがい、しま、す////)
みかげさんへの相互記念!みかげさんだけ持ち帰りOKです!
恋のキューピットな銀ちゃんとトッシー!
そして幼馴染なトッシーの淡い恋心ォ!とヘタレで可愛い晋ちゃんを目指したつもりです!←