僕の幼馴染は泣き虫な女の子
ちょっとした事で泣いて、最初はとても苛々した
でもいつからだろう、
守りたいと思い始めたのは
小さな君を、か弱い君を、
「ねえ、その足の痣どうしたの?」
でも、今でも君は泣き虫で、
僕は君を守る事が出来ていない
「ぁ・・・、ぇ、っと、これは・・・・転んだの!」
「転んだ・・・?擦り剥いたりはしなかったの?ねえ、別に嘘吐かなくていいよ」
君はすぐ顔に出るから、
嘘か本当かなんてすぐわかる
「ちゃんと、隠さずに言ってよ」
「な、なんでもないから!;雲雀は気にしなくていいよ」
「それじゃ困るんだけど、は僕が守るんだから」
「・・・・ありがと、ね、雲雀」
君はそういって柔らかく笑うと僕の手を握った
その手には、数箇所に掠り傷、
その腕には、無数の痣
守ると決めたのに
(守れ切れないのが悔しくてたまらなかった)
(の身体には新しい傷が増えるばかりで・・・・・・)
(知らなかったんだ、)
(それが僕のせいだったなんて。)