一体何処行こうとか、
どんな服着て行こうとか考えていたら、
すぐに日曜日になってしまった。
「あーやばい!遅刻するゥ!でも服が決まらない・・・!」
やっぱりデートとか言われちゃ手抜きなんて女としてできない
だからと言って相手の好みなんかに合わせたらきっと凄い事言うだろうからできない
でも自分で決める事もできない・・・!!
「あぁあああ私の優柔不断めぇえええええ!!」
私は相当焦っているのか訳も分からない奇声を発しながら自分のクローゼットを漁った
「ちょ、アンタ何やってんのよ!;ぐちゃぐちゃじゃない!」
「あ、お母さん良い所に!今日着る服どうしたらいい!?」
突然部屋に入ってきたお母さん
いつもなら何かしら文句を言うもののそんな余裕は今はなく
私はお母さんに意見を求めた
「何アンタ高杉君とデートでしょ!?じゃあコレとコレとコレ!」
「え、なんでそれ知ってんの!?」
「だってもう玄関に高杉君いるもの」
「は・・・?」
私はポカンと口を開けてその場で固まった
あれ、待ち合わせって駅前じゃなかったっけ?
それに待ち合わせ時間だって11時だし・・・
今は10時5分だよ・・・?
「おい、まだ準備できねえのか?」
「ごっめんねぇ〜高杉君。ほら!さっさとそれに着替えちゃいなさいよ!」
「ちょ、なんで高杉君此処に・・・?早くない・・・?」
「あー、待ち切れねえから来た。俺リビングにいるから早く来いよ」
高杉君は流星の如く現れ、
それだけ言うと流星の如く消えた。
私はまだボーっとしていると後ろからお母さんにドツかれ、
渋々と渡された洋服に着替え始めた
*************
「ご、ごめん待たせて・・・」
「ぃ、いや・・・全然構わねぇよ。つか食っちまいてぇ・・・」
「ぎゃっ、変な手付きで触るなボケェ!;」
私は着替えが終わると高杉君のいるリビングに行った
結局服装は大人っぽくセクシー系な・・・モノに。
お母さんが決めたんだけどね!(強調)
とにかく胸元が開いてて寒い
それよりも高杉君の視線が怖い
「、今日泊まりでもお母さん全然構わないからね?」
「変な事言わないでよ!高杉君その気になるじゃん!!」
「おーし、行くぞ。お母さん、娘さんを一日借ります」
「もう永遠にどうぞ〜!」
「だから変な事言うのはやめてよお母さぁーーん!」
私は高杉君に半ば強引に手を引かれ玄関に連れて行かれた。
少しヒールのある黒い靴を履くと高杉君に手を掴まる
「今日一日これな」
「ぇ・・・・」
「じゃあ何処行きてぇんだ?」
高杉君はぎゅっと私の手を握りながらゆっくりと歩き出した
そういえば高杉君の服装なんだけど、私の予想していた通りだった
ロックテイストで、シルバーアクセサリーをいっぱいつけている
ピアス開いてるんだな、なんていう発見もした
右耳に光る
シルバー
((凄く似合うなーシルバーアクセ・・・))
(おい、何処行きたいのかって聞いてんだよ)
(ぁ、ご、ごめん。ぇっとね、私見たい映画あるんだ!)
(ふーん、じゃあ映画館でいいんだな)
(うん!その後はその場で決めよ!)