久しぶりに雨が降った




















今まで溜まっていた汚れを、










一気に流してしまいそうなくらい




































僕はいつも通り下校時間を過ぎてから学校を出た










考える事は風紀委員の明日の仕事内容と



君の事、










今日は何故か顔を見せに応接室に来なかった


放送で呼び出しをしようかと思ったけど


きっとなんか理由があるんだろうと思って放課後まで来るのを待った


でも、いくら待っても来なかったから、お陰で今日は全然書類を片付ける事が出来なかった




















そんな事を考えながら歩いていると


ふと前にこの大雨の中傘を差さないで立っている女の子がいた





その女の子は、とても見覚えのある子、





僕の、世界で一番愛しい子




































・・・」




































僕が女の子に向かってそう呼ぶと



その子はゆっくりと僕の方を向いた










確かにだった










僕は顔を見た瞬間に確信を持った



でも、は、僕の顔を見た瞬間に顔を逸らした










「こんな所で何してるの










僕はその行動が気になって、すぐさまに近付いた






すると、の目は真っ赤で、


とても瞼が腫れていた






「どうしたの・・・?」






僕がもっとちゃんと顔を見ようと覗き込むと


は顔を隠すように僕に抱きついた










そして、安心したのか、また思い出したのか、


は再び肩を震わせ泣き始めた















、僕の家へ行こう」















何があったか知らないけれど




別に今すぐ聞かなくったって良い




僕の家へ行って、温かいココアでも飲ませてから






ゆっくり話をしよう










僕がの頭を撫でながらそう言うと



はコクンと首を縦に振った




































泣き腫らした