誰かこの可愛い奴を如何にかして下さい

























争奪戦

























あれから2時間が経った



私は何回も脱走をしようとしたが 簡単に捕まってしまった



こんな事しなくても既に私の気持ちは固まりかけているのに










「時間じゃな」










そうじいちゃんが言うと地獄蝶を放しみんなを呼ばせた















「集まったかの」





しばらくして集まるとじいちゃんが一声かけみんなを黙らせた



面白い事にニコニコ笑っている人 緊張している人 どうでもよさそうな人



みんなそれぞれ違った表情を見せていた



こんなにも人って違うんだなぁ・・・





「おい、誰からやるんだ?」





更木は楽しそうな顔をしながら言った





「そうじゃな・・・、誰がよい?」




「えぇ;;;」





なんでそういう時だけ私にフる訳!?



そんな別に誰がいいなんてないのに





「そんな事言われても・・・別に誰でもいいんだけど」




「・・・誰か最初にやりたい者はおらぬのか?」





山本が訊くと一瞬静まったが直ぐにニコニコした男が手を上げた










「誰もおらんのならボクがやってもええで」










市丸隊長・・・絶対嫌なんだけどこの人





「では市丸、の方へ」




「はい〜w」





ぃ、嫌だぁー!来るなッ;;;




市丸はの所まで辿り着くと何故かの手を掴んだ





「??」





なんですかこれ





「ムードないんは勘弁してな?」





笑いながらそう言うと肩を掴まれた










、ボクん所にお嫁においで?」










マ・・・マジでプロポーズじゃん・・・;;



私まだお嫁に行くつもりはないんですけど



でも市丸隊長はこういう事言い慣れてるせいか



聴いてて違和感が全然ない 自然だなぁ





「んじゃ期待してるからな?」





そうの耳元で呟くと市丸は戻って行った





意外と短いんだ 良かった





「次は・・・」





ってアレェッッ!?いつの間にか列ができてるよ!?




市丸の言っている間に言う順番が決まりみんなは一列に並んでいた





君」




「藍染隊長・・・」










嗚呼笑顔が眩しすぎる・・・










「君の事誰よりも大切にするから僕と付き合ってくれないかい?」





お言葉は嬉しいですけど笑顔が怖すぎます




藍染は笑顔を絶やさず戻って行った




頬の筋肉疲れないのかな





「おい!いいか?」





次は恋次か





「ん、いいよ」










「その・・・鯛焼き・・・」




「アンタはそれしか言えないのかい?」










恋次は全部言い終わる前にの言葉で潰された





全く、私はそんなに甘党に見えるのか?



誰が鯛焼きで釣られると思うよ



アンタだけだよ恋次・・・










「ぁ、朽木隊長、あなたもやるんですか?」





は目の前で待っている朽木に聞いた





「当たり前だろう」





あそう・・・なんか朽木隊長って本気で言ってきそうなんだよねぇ



さっきから目がマジだもん





・・・」




「はい・・・?」










「私の所へ嫁ぎに来い、悪い思いはさせん」










あー・・・朽木家さっすがぁ〜四大貴族様!!



言う事が違うね



とってもかっこいいわ



でもきっと私がいったら四大貴族じゃなくなるよ?





「んじゃイヅルくん・・・ってアレ?イヅルくんは??」





確かにさっきまで恋次の後ろにいた気がしたんだけど;





「あいつなら棄権したぜ?」





正面にいた修兵が答えた





「は!?」




「さっき急に腹痛になったらしくてな救護班に運ばれていった」





薬の在庫もなかったっぽいからしょうがないだろ





「そうなんだ」





って薬の在庫!?イヅルくんいつも薬持ってるの!?



そんな三番隊って大変なんだ・・・分からなくはないけど





、俺さ頼りねぇかもしんねぇけどお前の事大事にするから・・・////」





あら、恥ずかしがってる修兵って結構そそる・・・じゃなくて可愛いんだ



でも修兵は友達としてでしか・・・





「終わったんならさっさと退きやがれ檜佐木」




「ぇあ、すいません;;」





更木隊長ったら・・・そんなに言いたいんですか?




更木は修兵を退かせの前に立った





「一回しか言わねぇからな」





「はぃ」





何回も言われても困ります










、テメェとヤりてぇ 俺の女になれ」










・・・・・・・・!?!?!?!?





「な・・・////」





何この人は・・・まだ昼前ですよ?



ヤヤヤヤヤりてぇなんて・・・



しかも命令だし



てかこの人の場合










ヤりたいって犯す方ではなく殺るの方ではないか・・・?










私殺される!?





、お前百面相か?」




「はぇ!?あ、冬獅郎」





あんれぇ〜?京楽隊長は・・・?





「京楽の奴は飲み過ぎで動けなくなった」





・・・・はぁあの人らしいなぁ



じゃあ此処までで2人棄権したんだ





「で、最後が冬獅郎?」




「あぁ//悪いかよ?」




「別に・・・」





冬獅郎は一体なんて言うつもりなんだろう



ちょっと楽しみ










「その・・・////」




「うん」





冬獅郎はと目が合うと顔を真っ赤にして下を向いた





「っと・・・」




「うん?」




















「結婚してくれッ!!俺がお前を命かけて護るから。後、その・・・ぁ、愛してる・・・////」




















「ぷっ・・・」





な、何それ





「わ、笑うんじゃねぇよ////!!」





周りの人達みんなビックリして固まってるじゃん





「もっとうまく文章考えられなかった訳?」





は口に手を押さえて笑わない様に言った





「ぅ、うるせぇ////思いつかなかったんだよ」





こっちだって必死なんだ




冬獅郎は真っ赤な顔を隠しながらそう呟いた










「でも、とっても嬉しかったよ」










「!?」





冬獅郎の気持ちが良く伝わった



真っ直ぐな気持ち

























「ねぇじいちゃん、今回の勝者は冬獅郎だよ」

























見事に私の心を捉えました





「そ、そうか、では今回の争奪戦勝者は日番谷に決定じゃ」










私の彼氏は日番谷冬獅郎に決定





世界で一番真っ直ぐで可愛くて餓鬼な彼氏




















---END---

あ・・・終わっちゃった・・・ねぇ終わっちゃったよ争奪戦・・・

落ちは日番谷冬獅郎くんに決定。てかイヅルと京楽さん御免なさい

出してあげれなくて・・・今度は出すからね・・・?許してwww

きっとこれシリーズ化だからッッ!!バレンタインとかの記念日に

ヒョイって感じに戻ってきちゃうから!!多分!!ぃや絶対!!?




















〜おまけ〜





「んじゃ行こうぜ」




「へ?」





と冬獅郎は廊下で話していた





「へ?じゃねぇよ俺の部屋」




「ななななんで!?」





付き合って初っ端から言う科白ですか!?





「なんでって約束じゃねぇか」




「??」










・・・約束?





約束・・・





や・・・・;;;;










「あ、テメッ待ちやがれッッ!!」





はいきなり走り出した





「ゃ、ヤダァー!!あれは嘘だよ!!軽いノリッッ!!」




「今更何言ってやがんだ!いいから止まれッ!!」




「止まったら許してクレマスカ!?」




「ふざけんな即行俺の部屋だ!!」










二人はそのまま夕方になるまで走り続けた