ある日、私はいつもの様に森へ入った




















朝早く、今日の朝食の材料を採るために















きのこや木の実を持ってた籠に入れていると、




ふと、背後から気配を感じて後ろを向いた




















「何してんだよ」

































それが、私と貴方の出会いだった




































「何って・・・朝ごはんの材料をとりに・・・」










はきのこを採るために前屈みになっていた体制を直し、


後ろに立っていた少年の方を向いた










「ふぅん・・・」










がそう答えると少年はの全身を下から上にと眺め、


近くにあった大きな石の上に座った






「・・・?どうかしたの?」






この子は誰なんだろう、村の子・・・?




はそんな疑問を抱きながら背負っていた籠を地面に置いた






「いや、続けていいぜ、作業」



「あ、いや、もう今日はこの位でいいの」



「じゃあ、もう帰るのか?」



「んー・・・、ねえ、名前はなんていうの?」






は少年の顔を覗きこむように目の前でしゃがみ込み、


にこりと柔らかい笑みを浮かべた




















「・・・・冬獅郎」













「私は、よろしくね冬獅郎くん」













「くんはいらねぇ」




















冬獅郎と名乗った少年はそっぽを向きそう呟く


頬はからは窺えないがほんのり赤みを帯びていた































「ねえ、冬獅郎って何処にすんで・・っ!?//」




















が冬獅郎に質問をしようとした瞬間に、


そっぽを向いていた冬獅郎がの方を向き


の後頭部に手を回し、噛み付くようなキスをしてきた















































ちゅっ・・・くちゅ・・・ちゅ・・・・・














































冬獅郎はが苦しくなり少し唇を開けたと同時に舌を口内に滑らせ


唾液が口の端から流れるのも気にせず、


苦しいのか眉を顰めながらキスを続けた









































「・・・・んっ、はっ・・・ぁ、・・・な、なんなの・・・!?」




















数分後やっと冬獅郎はから離れ、少し俯きながら自分の口の周りについた唾液を手で拭った











「ごちそうさん」











冬獅郎はの質問には答えずに、ニヤリと怪しい笑みを浮かべた







「ぁ・・・、私初めてだっ・・「明日も来いよな」




「ぇ・・・?」







の言葉を遮りそう言うと、


に背を見せゆっくりと歩き始めた










「ちょっ、ちょっと!?」





「明日もまた、ここでな」





















冬獅郎は振り向きもせずそれだけ言って森の中に消えていった










































その日を境に、私と冬獅郎は毎日会うようになった













朝のほんの少しの時間だけ





































親には内緒で・・・














































「ねえ冬獅郎、あなたは何処に住んでいるの?」




「あ?あぁ・・・山ん中」




「村があるの?」




「まあ、そんな感じだな」






冬獅郎はが尋ねる質問には全て答えた


だから、も冬獅郎にたくさんの質問をした






「今度、その村に遊びに行きたいな・・・」



「やめとけ、なんもねぇから」



「えー・・・」










は頬を膨らませ、つまらなそうにわかったー、と返事をした





















「ごめん、な」




















冬獅郎は苦笑しながまだ頬を膨らませているの頭を撫でた


























「なんで冬獅郎が謝るの?」




































私は全然気付いていなかった









































「いや・・・、なんでもねぇよ」










































私達の様子を見ている人間と、
































































これから起きる悲惨な出来事を




















CONTINUE.


*12月20日、日番谷冬獅郎誕生日夢*



最初は1話で終わらせようとしたのですが・・・無理でした。
ミニ連載、という形になります、なんかスイマセン;