高杉晋助。
それが私の幼馴染の名前。
あ、でも幼馴染というか、腐れ縁って言った方がしっくりくるかもしれない。つか幼馴染みと認めたくない。
晋助とは家が隣で、自分の部屋の窓を開けると晋助の部屋の窓が目の前にある。
・・・・・・まるでベタな少女漫画の設定だよ!なんでこんな家にしちゃったのお母さん!
「おい」
「なに、晋助」
「今日の数学の宿題やったか?」
「バーカ、んな嘘に騙されないからー」
「チッ・・・」
朝8:00ちょい過ぎ、何故かいつも一緒に登校。
べ、別に違うからね!好きで一緒に行ってるんじゃないから!違うから!!
ただ幼稚園から一緒に行ってるから・・・・・・この年になってもつい癖で。うん。
「舌打ちしただろ今・・・・・・、まずいち私はそんなんで騙されるほど馬鹿じゃないっつーの」
「ああそ、てかお前さっきからずっとスカート捲れてるぜ、赤のチェックパンツとか色気ねェな」
「えっ、うそっ!」
「嘘。お前のケツっていつ触ってもデカいな」
「っ・・・!この馬鹿杉ィイイイッ!!!!」
私が確かめるために後ろを向こうとすると、晋助は私のまさぐりながらそう言った(死ね!訴えるぞ!)
ニヤリ、と嫌な笑い顔は私の頭に一瞬で血を上らせる。
まじこいつ、死ねばいいのに。
「俺を信じたお前が馬鹿だったんだよバーカ」
「ああそういえば馬鹿にも値しないなお前は」
(あァ?朝からヤんのかコラ)
(アンタがヤるとかいうと下の方にしか聞こえないからやめな)
(んな事言ってがヤりてえんだろ。仕方ねえな・・・)
(ちょ、近付いてくんな!このエロ杉!てかなんでアンタあたしのパンツの色知って・・・)
(・・・・・・・・(ニヤリ))