「、今週の土日開けといてね」
昼休み、はいつもの様に応接室で昼食を取っていると
正面に座っていた雲雀が言った
「へ?なんで?」
はお弁当のおかずの玉子焼きを飲み込むと
首を少し傾げた
「旅行行くから」
「は!?」
雲雀の言葉には目を丸くする
「もう予約したから、ちゃんと開けといてね」
ryokan=mixed bathing
「うわー・・・ホントに来ちゃったし・・・」
「当たり前でしょ?ほら、さっさと行くよ」
は旅館の正面玄関の前に立つと
呆気に取られながらもそう言った
そんなの姿を見て雲雀は怪しく笑いながらの左手を掴んだ
雲雀が予約を取っていた所はとても大きく、歴史がありそうな豪華な旅館
中に入ると、女将さんとその他の人たちがと雲雀を迎えた
「ようこそおいで下さいました雲雀様」
「うん、久しぶりだね此処も」
「えぇ、どうぞゆっくりしていって下さい」
女将さんがそう言うと雲雀は持っていた自分の荷物との荷物を置き
部屋ではない所へ向かった
「・・・ん?ちょ、雲雀何処向かってんの!?」
部屋ってこっちじゃないよね!?
てかこっちって・・・
「お風呂」
雲雀はそれだけ言うとある場所で立ち止まる
「入るよ」
「え!?雲雀此処って・・・;;;;」
女湯でも男湯でもないよ・・・;;?
は慌てて拒もうとするが
力の差は歴然としており
引き摺られるように暖簾を潜った
「いつまでそうやっている気?」
「だって嫌だもん」
「だめ、早くしてよ」
脱衣所にて、
中々服を脱ごうとしないに雲雀は不機嫌そうにそう言うと
の服を脱がそうと胸にあるボタンに触れた
「ちょ、待った!!//ってかなんで混浴なの!?別々でいいじゃん!!」
「そんな恥ずかしがらなくても、僕ら以外には誰もいないよ」
貸切にしてもらったから、と雲雀は言って一つボタンを外した
「いや、他人の事じゃなくて、雲雀がいる事に問題があるんだけど!//」
一緒にお風呂に入るなんて恥ずかしすぎる
付き合ってるからって、絶対それはまだ早い
「・・・そんなに僕の事嫌い?」
の言葉に傷付いたのか
雲雀は俯きながらに聞いた
「ぇ、いや、嫌いじゃないよ;」
「なら、いいじゃん」
雲雀がの言葉に傷付いたのは嘘で
それは演技だった
「なっ、雲雀の馬鹿ぁー////」
「馬鹿で結構」
の抵抗は虚しく
いとも簡単に服を脱がしていった
「ほら、もっとこっちおいでよ」
「ぜーったい嫌//」
「もう脱がす時身体見たんだし」
雲雀はそう言ってに近付き
パシャっとお湯をかけた
「ぶっ、ちょっとやめてよ」
「だってが何時までも拗ねてるから」
「拗ねてないもん」
ただ恥ずかしいだけ
は顔についたお湯を手で拭うと仕返し、と言ってお湯をかけた
「あ、そ」
雲雀は怪しく笑うと
濡れた髪を後ろに掻き揚げ
ずいっと一気にに近寄った
「ならいいよね」
「ぇ?;」
「僕一回お風呂の中でシてみたかったんだ」
「はひ!?//」
は雲雀から離れようと後ろに退いたが
すぐに浴槽を縁取っている岩にぶつかった
「逃がさないから」
覚悟してよね
雲雀はの耳元でそう言うと
の前髪を掻き揚げ額にキスをした
---END---
ただ、雲雀と旅行に行きたかったんです。(ぇ
ただそれだけなんです・・・・!!(涙/逃げ