今、私のお腹の中には三人の子供がいる
なんか、
とっても不思議な感じ
Believe
「このお腹の中に人間が三人も・・・」
「どうした?」
「人間のお腹ってすごいねー」
「は?」
詰所に戻り、私はソファに座りながら自分のお腹を撫で、冬獅郎に言った
「だって、こんな一人の人間の中に人間が三人も入ってるんだよ?」
「あぁ、そうだな」
「それってとってもすごいことだと思う」
あ。人間がすごいんじゃなくて、お母さんがすごいのかな
「まあな、でもそれって母親がすごいんじゃねぇか?」
私が考えていた事を冬獅郎が言ってしまった
ちょっと悔しかったけど、私はそうだね、と頷いた
「あ、」
そういえば、大事な事を聞くの忘れた
「どうした?」
私がぼうっとお腹を見ながら声を出すと、
冬獅郎は少し心配そうに私に尋ねた
「性別・・・、聞くの忘れちゃったよ」
もうわかる頃なのに
早く性別知りたいんだけどな
「そんなの今度でいいじゃねぇか;」
「えー、すぐ聞きたい」
その方が名前も決められるし
まあ男の子ならもう決まってるけど
私が頬を膨らませてつまらなそうな顔をすると
冬獅郎は小さく溜め息を吐いて私に近寄ってきた
「仕方ねぇな、もっかい四番隊行くぞ」
「ぇ、いいの?仕事は?」
「んなもん後でやりゃあいいだろ」
そう言って私の手を取り立ち上がらせて
再び詰所を後にし四番隊へ向かった
---END---
次で子供の性別がわかります。
もう獅馨哉の中じゃ決まってるんですけどね。
それは次回のお楽しみ★
でももうわかってる人もいるんじゃないですかね?
獅馨哉単純な人間ですから。