「ふぅー、疲れたぁ」
暫くしては両手に袋を提げて家に帰ってきた
「さてと、作り始めなきゃっ!」
は袋を床に降ろすと腕をまくってエプロンを付けた
Believe
「たいちょぉー、あたしも帰りたいですー」
「無理言うんじゃねぇよ」
「はいいんですか」
「あいつは仕方ないだろ」
冬獅郎は書類に目を通しながら乱菊に返事をすると
乱菊は頬を膨らまし、冷めたお茶を一口飲んだ
「今日隊長の家行って良いですかー?」
「ふざけんな」
「ですよね、久しぶりですもんねー二人で食べるの」
乱菊は湯飲みを置くとニコニコしながら冬獅郎の姿を見た
「・・・なんだよ」
冬獅郎はその視線に気付き、不機嫌そうに乱菊を見る
「のこと襲っちゃ駄目ですよ?」
「んなもん当たり前だろうが!!//」
「えー、隊長はやりそうですよぉ」
乱菊がそう言うと冬獅郎は眉間に皺を寄せ
少しするといきなり立ち上がった
「帰る」
「はぃ!?何言ってるんですか」
「もしかしたら今気分悪くしてるかもしれねぇ」
「まだそういうのは早くないですか?;」
乱菊がそう言いながらも冬獅郎は帰りの準備を始め
ある程度済むと詰所の戸に向かった
「戸締り宜しくな」
「ぇ、はい、・・っじゃなくって隊長!」
冬獅郎は乱菊の返事を聞くと詰所を出て行った
「・・・・まったく、隊長ったらホントのこと好きなんだから」
乱菊は諦めたように溜め息を吐き
早く終わらせてしまおうと書類に目を移した
「♪〜〜」
その頃は一人台所に立ち、色々な料理を作っていた
「ふぅ、このくらいでいいかな」
は作りたての野菜炒めをお皿に盛り、それをテーブルの上に置く
こんなに作っちゃって、食べきれるかな;
が作ったものは、野菜炒めに、ハンバーグ、サラダに唐揚げ、天ぷら
などに、ご飯、味噌汁がついている
「うーん、やっぱり作りすぎた・・「ただいま」
「ぁ、冬獅郎」
ガラガラガラ、と玄関の方で音がすると
冬獅郎が走ってきたのか額に汗を浮かべて居間に入ってきた
「走ってきたの?」
「あぁ、お前が心配で」
「はは、何言ってんのーまだ倒れたりはしないから安心して」
はそう言って冷蔵庫から麦茶の入った容器を取り出し
2人分のお茶をコップに注ぐ
「はい、冬獅郎」
「サンキュ」
「もうご飯できてるから、食べよ」
「おう」
冬獅郎は麦茶を受け取り、一口口に含むと
コップをテーブルに置き着ていた羽織を脱いだ
「はい、座って冬獅郎」
「そんな急かすなよ;わかってるっつーの」
「だってなんか久しぶりだから」
冬獅郎がの正面に座るとは冬獅郎にお子皿を渡した
「あぁ、確かにな。この頃忙しかったから」
「ねー。それじゃ、いただきまーす」
「いただきます」
はそう言うとお子皿に野菜炒めを取り、一口口に運ぶ
「それにしても量が多いな・・・;」
「ん〜っ、我ながら美味しい」
「聞いてねぇよ;」
冬獅郎は呆れたようにそう言うと
自分も野菜炒めを取った
「聞いてるもん、ちょっと張り切りすぎたの」
「ま、残ったら明日食えばいいしな」
お、これ美味い、と冬獅郎は野菜炒めを食べながら言う
はそれが嬉しかったのか、食べるのを止め
冬獅郎の食べる姿を眺めた
「・・・も見てねぇで食べろよ」
「うん、でも今は冬獅郎のこと見てたい」
「恥ずかしい事言うんじゃねぇ//」
日番谷がそう言って頬を染めると
はニコリと笑って再び食事を食べ始めた
---END---
あー、お腹へりました。